水のコラム
排水トラップの交換方法は?設置場所別に解説

排水トラップは、キッチンや洗面台、洗濯機置き場、浴室などの排水口に設置されている部品です。排水管から上がってくる悪臭や害虫の侵入を防ぐ役割があり、水回りを衛生的に使用するために欠かせません。ただし、排水トラップは長年使用すると、汚れや劣化、パッキンの傷みなどによって水漏れや悪臭が発生することがあります。
この記事では、排水トラップの交換方法や主な種類、交換を水道修理業者へ依頼したほうがよいケースについて紹介します。
排水トラップの交換方法
排水トラップは、設置場所や形状によって交換方法が異なります。キッチン、洗面台、洗濯機、浴室では使用されている排水トラップの形状や部品構成が違うため、作業前に構造を確認することが肝心です。
排水トラップの交換は、まず止水栓を閉め、排水口周りの水気を拭き取りましょう。外した部品の順番や向きを写真に残しておくと、取り付け時の間違いを防ぎやすくなります。
キッチンの排水トラップ
キッチンの排水トラップは、シンク下に設置されていることが多く、ワントラップや椀型の部品、排水ホース、パッキンなどで構成されています。特に油汚れや食べカスがたまりやすいため、悪臭や水漏れが起きやすい場所です。
交換の基本的な流れは以下の通りです。
- 手順① シンク下の収納物を移動し、作業スペースを確保する
- 手順② 排水トラップの下にバケツやタオルを置く
- 手順③ ナットや固定部品を緩めて排水トラップを外す
- 手順④ 古いパッキンや汚れを除去する
- 手順⑤ 新しい排水トラップとパッキンを正しい向きで取り付ける
- 手順⑥ 少量の水を流し、水漏れがないか確認する
なお、排水トラップを外した際、排水管内から悪臭が上がる場合があります。作業は換気しながら行い、部品を外したまま長時間放置しないようにしましょう。
関連記事:悪臭を防ぐ!キッチンの排水トラップの水がなくなる原因と対策
洗面台の排水トラップ
洗面台の排水トラップには、SトラップやPトラップ、ボトルトラップなどが使用されます。洗面台下の収納内に設置されていることが多く、髪の毛や石鹸カス、歯磨き粉のカスなどがたまりやすい箇所です。
交換時は、洗面ボウル下の排水管と床または壁側の排水管を接続しているナットを緩めます。外す前に、どの順番で部品が取り付けられているか写真を撮っておくと安心です。
なお、新しい排水トラップを取り付ける際は、パッキンの向きに注意してください。パッキンがずれていると、少量の水でも接続部から水漏れする場合があります。取り付け後は、洗面ボウルに水をためてから一気に流し、接続部から水がにじまないか確認しましょう。
洗濯機の排水トラップ
洗濯機の排水トラップは、防水パンや床の排水口に取り付けられています。洗濯時に流れる糸くずや髪の毛、洗剤カス、皮脂汚れがたまりやすく、悪臭や排水不良の原因になります。交換する際は、まず洗濯機の電源プラグを抜き、給水蛇口を閉めましょう。
洗濯機を移動する必要がある場合は、1人で無理に動かさず、2人以上で慎重に作業してください。排水ホースを外し、排水トラップの部品を取り外します。
汚れを除去したあと、新しい排水トラップを取り付け、排水ホースを正しく差し込みます。ただし、取り付けが甘いと排水時に水漏れするため、試運転を行い、防水パンに水がたまらないか確認することが肝心です。
浴室の排水トラップ
浴室の排水トラップは、洗い場の排水口に設置されており、髪の毛や垢、石鹸カス、皮脂汚れがたまりやすい場所です。排水トラップの部品は、ふた、ヘアキャッチャー、封水筒などで構成されていることがあります。
交換や取り外しを行う場合は、まずふたやヘアキャッチャーを外し、髪の毛やごみを除去します。封水筒などの部品を外せるタイプであれば、向きや取り付け位置を確認してから外してください。
なお、浴室の排水トラップは、床下の排水管とつながっているため、無理に力をかけると破損や水漏れにつながる場合があります。
関連記事:お風呂の排水口に排水トラップがない時の対処法を知ろう!
排水トラップの役割
排水トラップの主な役割は、排水管から上がってくる悪臭や害虫の侵入を防ぐことです。排水トラップ内には「封水」と呼ばれる水がたまっており、この水がふたのように働きます。封水が保たれていると、排水管内のニオイが室内へ上がりにくくなります。
一方で、長期間水を流していない場合や、排水トラップの部品が正しく取り付けられていない場合は、封水が不足して下水臭が発生するかもしれません。排水トラップは、排水口に流れ込んだごみや異物を一部受け止める役割もあります。
ただし、油や食べカス、髪の毛などを大量に流すと、排水トラップ内でつまりが起こるため注意が必要です。
排水トラップの主な種類
排水トラップには、設置場所や排水管の向きに合わせて複数の種類があります。キッチン、洗面台、浴室、洗濯機置き場などで使用される形状が異なるため、交換前に種類を確認しましょう。ここでは、代表的な排水トラップの種類を紹介します。
ワントラップ
ワントラップは、椀を逆さにしたような部品を排水口にかぶせるタイプの排水トラップです。キッチンや浴室などで使用されることがあります。構造が比較的シンプルで、部品を外して掃除しやすい点が特徴です。
一方で、部品の取り付けがずれていると、ニオイが上がったり、排水の流れが悪くなったりする場合があります。
逆ワントラップ
逆ワントラップは、ワントラップと似た仕組みを持ちながら、部品の向きや構造が異なるタイプです。浴室や洗濯機置き場など、排水口の形状に合わせて使用される場合があります。
しかし、部品が正しく取り付けられていないと、封水が保たれず、悪臭が上がる原因になります。外したあとは、向きや順番を確認して元に戻してください。
ボトルトラップ
ボトルトラップは、ボトル状の本体に水をためてニオイを防ぐタイプの排水トラップです。洗面台で使用されることが多く、見た目がすっきりしているため、デザイン性を重視する洗面スペースにも採用されます。しかし、内部に汚れがたまると悪臭や排水不良につながる場合があります。
不具合を防ぐためにも、定期的に分解して掃除を行いたいところです。
ドラムトラップ
ドラムトラップは、ドラム状の大きな空間に水をためるタイプの排水トラップです。浴室や古い設備で見られる場合があります。
封水量が多く、ニオイを防ぎやすい一方で、内部に汚れがたまりやすいという特徴を持ちます。そのため、排水しにくい、悪臭がするなどの症状がある場合は、水道修理業者へ相談してみてください。
Pトラップ
Pトラップは、壁側の排水管へつながるタイプの排水トラップです。横方向に排水する構造で、洗面台などに使用されます。壁排水の洗面台ではPトラップが使われることが多く、床下へ排水管が伸びないため、収納スペースを広く取りやすい場合があります。
Sトラップ
Sトラップは、床側の排水管へつながるタイプの排水トラップです。排水管が床下へ伸びている洗面台でよく使用されます。S字状のカーブに水をためることで、排水管からのニオイを防ぎます。
Uトラップ
Uトラップは、U字型のカーブに封水をためるタイプです。PトラップやSトラップと同じく、水をためてニオイを防ぐ仕組みを持っています。シンプルな構造ですが、カーブ部分に汚れがたまりやすい場合があります。
排水の流れが悪い、悪臭がする場合は、U字部分に汚れや異物が残っていないか確認しましょう。
排水トラップの価格相場
排水トラップの価格は、種類や素材、メーカー、サイズによって変わります。
ワントラップのようなシンプルな部品は比較的低価格なものもありますが、ボトルトラップやデザイン性の高い排水トラップは価格が高くなる傾向があります。排水トラップ本体の価格だけでなく、パッキンや接続部品、排水ホース、取り付け作業費が別途必要になるかもしれません。そのため、自身で購入する場合は、サイズや接続方式が合っているか確認してから選びましょう。
排水トラップの交換を水道修理業者に依頼したほうがよいケース
排水トラップの交換は、形状が合う部品を用意でき、見える範囲で作業できる場合は自身で対応できることがあります。ただし、以下のような場合は水道修理業者へ依頼したほうがよいでしょう。
- 排水トラップの種類やサイズが分からない
- 部品が固くて外れない
- 排水管や床下配管まで劣化している
- 交換後も水漏れが止まらない
- 下水臭が改善しない
- 排水口から水が逆流する
- 賃貸住宅で設備変更の判断が必要
- 洗濯機や大型設備を動かす必要がある
水道修理業者に依頼する場合の費用相場
排水トラップの交換を水道修理業者へ依頼する場合の作業費は、設置場所や部品交換の範囲によって変わります。とくしま水道職人に依頼する場合は、低度つまりの薬品洗浄が5,500円~、中度の管内カメラ調査が22,000円~が費用の目安です。なお、高度な作業を要する排水管・排水マス交換は別途見積もりを行います。
また、給水側の水漏れ調査などは8,800円~、給水・給湯一部補修などは22,000円~が目安です。排水トラップの交換は、部品代や材料代が別途必要になる場合があります。しかし、実際の金額は修理箇所の状況や設備環境によって変動し、現地確認後のお見積もりで確定します。
詳しくは料金一覧ページをご覧ください。
排水トラップを長く使用するためのポイント
排水トラップを長く使用するには、汚れをためないこと、部品の劣化に早めに気づくこと、封水を保つことがポイントです。日頃の使い方や掃除の習慣で、悪臭や水漏れを予防しましょう。
定期的に掃除する
排水トラップには、髪の毛や食べカス、石鹸カス、油汚れ、洗剤カスなどがたまります。汚れを放置すると、ぬめりや悪臭、つまりの原因になります。
キッチンでは油や食べカス、洗面台では髪の毛や歯磨き粉のカス、浴室では垢や石鹸カス、洗濯機では糸くずや洗剤カスに注意しましょう。外せる部品は取り外し、中性洗剤とスポンジ、古い歯ブラシで掃除します。
また、掃除後は、部品を正しい向きで取り付け、水を流して水漏れや悪臭がないか確認してください。
パッキンが劣化していないかを確認する
排水トラップの接続部には、パッキンが使用されています。パッキンが劣化すると、接続部から水漏れする場合があります。
パッキンが硬くなっている、ひびが入っている、変形している場合は、交換を検討してください。交換する際は、既存のパッキンと同じサイズ・形状のものを選びましょう。
また、パッキンの向きがずれている場合も水漏れにつながるため、取り付け時は部品の順番と向きを確認することが肝心です。
封水がたまっているかを確認する
排水トラップは、封水がたまっていることで悪臭や害虫の侵入を防ぎます。長期間使用していない排水口では、封水が蒸発して下水臭が上がる場合があります。旅行や空き家管理などで水を使用しない期間が長くなる場合は、定期的に水を流して封水切れを防ぎましょう。
水を流してもすぐにニオイが戻る場合は、排水トラップの取り付け不良や破損が疑われます。万が一、封水が保たれない場合は、排水トラップの交換や排水管の点検が必要になるでしょう。
排水トラップの交換ならとくしま水道職人にお任せ
排水トラップは、排水管から上がる悪臭や害虫の侵入を防ぐ大切な部品です。キッチン、洗面台、洗濯機、浴室など設置場所によって形状が異なり、交換方法や必要な部品も変わります。
見える範囲の簡単な部品交換であれば、自身で対応できる場合がありますが、部品が固くて外れない、サイズが分からない、水漏れや悪臭が改善しない場合は、水道修理業者へ相談しましょう。無理に作業すると、排水管の破損や水漏れにつながるおそれがあります。
とくしま水道職人では、徳島県内のキッチン、洗面所、お風呂、洗濯機周りなどの排水トラップや排水管の水漏れ・つまりに関するご相談を受け付けています。排水トラップの交換でお困りの際は、とくしま水道職人へお問い合わせください。365日24時間、いつでもお問い合わせを受け付けております。
※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。













