水のコラム

水道管が凍結したときの対処法を紹介!お湯を使って簡単に解決

2023年06月30日  水道管のトラブル

冷え込む季節が来ると水道管の凍結が心配の方もいますね。寒い地域の方は対策をされていると思いますが、昨今は異常気象のため温暖な地域の方も油断はできません。

水道管が凍結すると水が使えないだけでなく、水道管破裂の危険があるため、すぐに対処する必要があります。

今回は水道管が凍結しやすい条件、凍結したときの簡単な対処方法、水道管が破裂したときの応急処置の方法、凍結を防ぐ方法について解説します。

水道管の凍結が起こりやすい条件

水道管凍結が起こりやすい条件は2つです。1つめは気温がマイナス4度以下になったときで、2つめは気温が氷点下に近くて風が強いときです。それぞれの状況を詳しく解説します。

気温がマイナス4度以下になったとき
気温がマイナス4度以下になると水道管が凍結しはじめると言われています。水は氷点下以下になっても必ず凍るわけではありません。水道管内の水の温度は気温マイナス4度になるとマイナス2〜3度まで下がり凍結する可能性があります。

気温が氷点下に近くて風が強いとき
気温がマイナス4度以上の日でも風が強く当たる場所にある水道管の場合、気温が氷点下に近い日は凍結することがあります。また、日陰や北側に設置されている水道管にも注意しましょう。

気温がマイナス4度以下になる日や、気温が氷点下に近く風が強い日は凍結防止の措置を取りましょう。防止の方法については後ほど紹介します。

水道管が凍結したときの対処法

ここからは水道管が凍結したときの対処法を詳しく解説していきます。水道管が凍結してしまったときは、ぬるま湯を凍結した部分の上からかける、お湯で濡らしたタオルを巻く、室内の温度を上げるなどの方法で対処できます。以下、それぞれ詳しく解説します。

凍結した部分にぬるま湯をかける
水道管の凍結部分にお湯かけるときは、熱湯ではなく50度くらいのぬるま湯を使いましょう。熱湯をつかった方が早く溶けるのではと思ってしまいますが、熱湯では蛇口や水道管が故障する可能性があります。

また、排水管は塩化ビニール製です。そのため70〜80度以上の熱湯には耐えられず排水管が損傷してしまうことがあります。

水道管を筒状の柱で囲った防寒水栓柱という水道管の場合はお湯を直接かけることができますが、防寒水栓柱以外の水道管の場合はタオルを巻いて、その上からお湯をかけるようにしましょう。

タオルを巻いていることで、温度変化をやわらげてくれる効果と、タオルに染み込んだお湯の余熱で氷が溶けやすくなる効果があります。

お湯を水道管にかけるときは必ず蛇口が閉まった状態ではなく開いてからかけるようにしましょう。蛇口が閉まっていると、蛇口のパッキンが破損する可能性があるので気をつけましょう。

お湯で濡らしたタオルを巻く
水道管のお湯が直接かけにくい場所にあったり、自宅の水道が全部凍結してどこからも水が出なかったりする場合、お湯を濡らしたタオルを巻くとよいでしょう。

タオルを濡らす程度の量なら、ペットボトルの水があれば問題ないでしょう。カイロやドライヤーを使うのも効果的です。

ドライヤーは、あまり近づけすぎると水道管が破裂することがあります。出てくる風を手でさわったときに熱いと感じない程度の距離からあてるようにしましょう。

室内の温度を上げる
室内の水道管が凍結した場合、一番安全な方法は室内の温度を上げて自然解凍を待つことです。多少時間はかかりますが、屋外の気温が上がるのを待つよりは効率がよいでしょう。

水道管が破裂したときの対処法

水道管が破裂してしまった場合、対処法を間違えてしまうと返って被害が大きくなることがあります。必ず以下の方法で対処しましょう。

止水栓を閉める
まず、止水栓を閉めます。止水栓を閉めずに応急処置をしてしまうと水漏れの原因になります。止水栓は水道メーターの近くにあります。戸建ての場合、敷地内の地面に埋め込まれていることが多いでしょう。「止水栓メーター」や「量水器」と書いたフタを探しましょう。

止水栓は時計回りに回すと水が止まります。止水栓が回しにくい場合は無理に回さず水道業者に依頼をしましょう。水道メーターが破損している場合は、自治体の水道局に連絡しましょう。水道メーターの破損は水道局が無料で修理してくれます。

応急処置をする
止水栓を閉めたら、応急処置をします。水漏れ専用テープがある場合はそれを巻きつけて補修しましょう。巻きつけたときにシワができてしまうと水漏れが防げないことがあるので気をつけましょう。補修テープがない場合の応急処置の方法は以下のとおりです。

1. 水漏れしている箇所にタオルを巻き、テープなどで固定します。
2. タオルから水がしみ出てくるため、バケツでその水を受けられるようにします。
3. タオルが水を吸い切ってしまったら、新しいタオルに替えて水を吸い取るようにします。

上記の方法で応急処置を行ったら、自治体の水道局や地域の指定給水装置工事事業者へ修理の依頼をしましょう。また応急処置をする際、手が汚れたり怪我をしたりしないためにゴム手袋を装着するとよいでしょう。

水道管が凍結しないための予防策

ここまでは水道管が凍結したときの対処法をお伝えしてきました。ここからは水道管の凍結を予防する方法について詳しく解説していきます。

タオルなどで保温する
水道の凍結を予防するためには、水道管の温度が下がらないように保温しましょう。市販の保温チューブや保温材などがあります。

しかし費用を抑えたい方や、急いで予防が必要で購入の時間がない方はタオルを利用するとよいでしょう。

水道管にタオルを巻きつけて、ビニールテープ等で固定します。雨や雪が降ってタオルが濡れないように、上からビニール袋を被せましょう。メーターボックスの中もタオルや使い古しの毛布、発泡スチロールなどを入れて保温しておくとよいでしょう。

少量の水を出し続ける
蛇口から水を出し続けると、水道管の凍結予防になります。出し続けるのは大量の水ではなく、鉛筆の芯くらいの細さの少量の水で十分効果があります。深夜は日中より気温が下がり凍結しやすいので寝る前に水を出しておくとよいでしょう。

少量でも水を出し続けていると水道代が上がってしまうため、出した水を無駄にしないようにバケツなどをおいて水を受けておきましょう。

大寒波の際は少量の水を出し続けるという予防方法では効果がないことがあります。大寒波が来るとわかっているときは、水道管をしっかり保温しておきましょう。

追い炊きをする
寒さの厳しい時期は、屋外の給湯器やボイラー周辺の水道管が凍結することがあります。これらの凍結は、設定温度を約35度に下げた状態で一晩中追い炊きする方法で予防できます。

自動追い炊きモードがある給湯器の場合は、電源を入れたままにしておけば温度が下がった時点で追い炊きをしてくれます。

給湯器には電源が入っていれば凍結防止ヒーターが作動するものもあります。お使いの給湯器の取扱説明書を確認してみましょう。取扱説明書がない場合は、給湯器の型番がわかればメーカーのホームページで確認できます。

自分で対処できないときは業者に依頼する

自分で対処できないときや、対処してもうまくいかなかった場合はすぐに専門の水道業者に依頼しましょう。大寒波のときは対処方法を試しても症状が解決できないときがあります。また、水道管が破裂したときも応急処置を済ませたらすぐに業者に連絡しましょう。

まとめ

水道管は気温がマイナス4度以下になったときや、氷点下近い気温で強い風が当たる場合、凍ってしまう可能性があります。条件が当てはまりそうなときは、水道管の凍結予防をしましょう。

水道管凍結の際は、ぬるま湯(50以下)をかけるか、お湯で濡らしたタオルを巻いて水道管を直接温めるか、暖房で室内の温度を上げるなどして対処しましょう。

万が一水道管が破裂してしまったら止水栓を止めて、破損箇所にタオルを巻きつけて応急処置をし、自治体の水道局や地域の指定給水装置工事事業者へ修理を依頼しましょう。

とくしま水道職人 0120-492-315

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