水のコラム
トイレ排水管や配管の詰まりの原因と対処方法！費用についても解説
トイレの排水管や配管が詰まると水の流れがスムーズでなくなり日常生活に大きなダメージを与えてしまいます。
この状況を解決するには正しい対処が必要になるでしょう。ただし、原因や状態により取らなければならない対策法も異なってきます。
本記事では、トイレ排水管の詰まり原因と対処法、修理費用についても解説します。
トイレの排水管詰まりの原因
トイレの排水管が詰まる原因は複数あります。主な原因は以下の5つです。
排泄物やトイレットペーパーによる詰まり
トイレをきちんと使っていても、水を流した際にトイレットペーパーや排泄物などが詰まる場合があります。
トイレの排水に使う配管部分は、直径75mmまたは100mm程度です。ものを多く流した場合に、配管で詰まりを起こしたり水流でスムーズに流れなかったりした場合に、詰まりが発生します。
普通、トイレ内に流せる種類のクリーナー・猫の砂・ティッシュペーパー類は、メーカー側で「流れる」と言っていても詰まりがちです。
尿石
尿成分が凝固してできあがった尿石は、トイレ詰まりトラブルの原因になりやすいです。尿石は、わずかなゴミや細菌と結びついて配管内で徐々に大きくなるからです。
尿石は巨大化するほど堅牢な固まりになってしまいます。尿石の固まりによって狭まった排水管内にトイレットペーパーや排泄物などが詰まる状況も想定されます。
固体物の詰まり
トイレに流せないものを流そうとすると、配管の詰まりの原因になります。
・幼児の玩具、スマホ
・紙おむつや尿取りパッド類の生理品
・吐瀉物や残飯
以上は非水溶性なので溶けません。
便器や配管内で詰まるか、排水マスまで流れるかのどちらかです。配管は、便器の排水路よりは太さがあり流れやすいですが、配管で詰まる場合も多くあります。
配管や排水管の老朽化、不具合
配管・排水管の老朽化や不具合で詰まる場合もあります。例をあげると、配管内はなだらかな傾斜がついていますが、配管の形の変化や住宅設備機器の破損によって傾斜する角度が変わってくると、スムーズに水が流れず、トイレが詰まります。
他にも、配管の接続部分のつなぎ目が外れたり、配管が亀裂割れしたりといった、色々な症状が考えられます。
大雨や嵐による排水マスからの逆流
大雨が降って、排水マスの水位が上がったケースでは、排水マスから汚い水が逆流してくる場合があります。
排水マスからの逆流のケースは、普通一定の期間が経過すれば、勝手に詰まりは解決します。
トイレ排水管詰まりの原因を知るための配管の種類を覚えよう
トイレ詰まりの配管を知るためには、配管のタイプを理解しておくことも重要です。以下シンプルに解説します。
給水管
給水管は、水道やトイレ水槽といった自宅に水を供給するための配管のことです。給水管は水流が強く流れるので、さほど詰まる場合はないですが、とくに注意すべきなのは気温が低い日の凍りつきです。
凍りつきによって配管が壊れた場合は、水道専門の修理業者に修理を依頼する必要があります。
その他、工事の影響や大きな自然災害による設備の破損により問題や一時的な給水のストップが発生することがあります。
排水管
排水管は、生活用の水を下水道管内に流すために設置されている配管部分です。排水管には、3種類あります。
・雑排水管
雑排水管とは、台所や浴室、洗面所、洗濯機類の排水を下水道管内に流す役割をもつ配管です。生活用の水のほとんどは、雑排水に区分されます。
・汚水管
汚水管は、トイレの排水を流す目的をもつ配管のことです。汚い水は、雑排水と比べて細菌や臭気が多分に含まれているので、配管が別々になっている場合が通常です。
・雨水配管
家の雨・水を流すために、雨水配管が設置されています。雨水配管は、枯れ葉や滑りなどが詰まりを防止するために、ネットのような防御をつっています。
2階以上の配管部分が詰まりを引き起こしやすい理由
2階以上のトイレは、配管詰まりを引き起こしやすいです。配管詰まりを引き起こしやすい理由は、1階と比較して排水経路が細長いためです。
節水タイプのトイレを使っている住宅や2階トイレの使う頻度があまりない住宅では、詰まりが起こる危険はより高くなります。
トイレの排水管の詰まりを自分で対処する方法
トイレの排水管・配管が詰まった場合は、自分で対処できる方法が複数あります。以下では、配管の詰まり解消方法を説明します。
ラバーカップ
ラバーカップは、自宅用のトイレの詰まり解消として、最も馴染みある解消法の一つです。持ち手部分の先端にドーム形のラバーがついており吸引する力で詰まりを取り除くという原理です。
ラバーカップの使い方は、下記の通りです。
・衛生対策としてゴム手袋・マスクの着用と便器周りの養生作業をする
・ラバーカップを便器内の排水口に隙間のなく密着させる
・徐々に押し込んだあと、一気に引き上げます
・詰まりが解消するまでこの作業を繰り返す
ラバーカップは、排泄物やトイレットペーパー類の詰まりに効果的です。流せる種類のクリーナーや猫の砂類にも効力を発揮します。
薬剤
トイレ配管の詰まりトラブルに使える薬剤もあります。薬剤は、各詰まり原因によって使い分けが必要となります。
尿石の詰まり
アルカリ性の尿石には、酸性タイプの薬剤が効果的です。尿石用除去剤・酸性タイプ洗剤・クエン酸類です。
排泄物・トイレットペーパーの詰まり
排泄物やトイレットペーパーが詰まった場合は、重曹とクエン酸を併用するか、バイオタイプの配管専用洗浄剤が効果的です。
吐瀉物・残飯
吐瀉物や残飯には、アルカリ性の洗剤が効果的です。
使い方は、下記の通りです。
・トイレ排水口の水を灯油専用ポンプで抜き空の状態にする（薬剤の薄まりを防止）
・薬剤を排水口から注ぐ
・水またはお湯を注ぐ
・一定の期間が経過したら詰まりが解消したか確かめる
薬剤を流すときに、40〜50℃のお湯を使うと、水よりも溶かす力が強くなる場合がほとんどです。ただし、陶器の損壊につながるので熱湯の使用は避けましょう。
薬剤を使った後に、ラバーカップを使うことで、細かな詰まりを吸引でき、より効果を高められます。バイオ型の薬剤類は、何回か使うことで効果が出てきます。
高圧洗浄機
高圧洗浄機は、水圧の力により配管内のクリーニングや詰まり除去をする専用の機材です。ホームセンターで販売されています。
威力や大きさによって価格が変わってきますが、1万円以上の価格帯がほとんどで、トイレの配管部分だけではなく色々な場面で使われます。
使い方は、下記の通りです。
・トイレの部屋内をブルーシートで養生する
・マスクや手袋をつける
・高圧洗浄機の先端部を、便器の排水口または排水マス側から入れる
・徐々に圧力を強くしながら慎重に配管の奥側まで高圧洗浄機を伸ばす
・詰まりが直るまで、水圧を加える
高圧洗浄機は、はじめから威力を強くすると配管の故障につながる場合もあるので、注意が必要です。
排水管の詰まり修理を業者依頼する場合の流れと費用
水道専門修理業者に排水管の詰まり解消修理を依頼するときは、下記の流れで実施します。
・水道専門修理業者に電話して、現状を伝えた上で見積もり書の依頼をする
・水道専門修理業者の担当者が訪問し、見積もり金額や作業工程を提示する
・見積もり内容に納得できれば、作業を依頼する
・修理作業が終了したら、詰まりが解消されたか確かめる
水道専門業者の修理費用は、作業の内容や住宅の状況によって違ってきます。例えば、軽度なトイレの詰まり解消修理や業務用ローポンプ作業だと約5,500円〜です。
まとめ
この記事では、トイレ排水管や配管の詰まりの原因と対処方法！費用についても解説してきました。トイレの排水管・配管が詰まると、トイレが使えなくなります。
詰まりを解決するためには、原因を確かめて正しく対処をする必要があります。ご自宅で今回のような詰まりトラブルが発生した場合は、ぜひこちら記載の対処方法を試してみてください。
