水のコラム

トイレの水が溢れた場合の直し方!消毒滅菌や掃除法も紹介

2023年05月26日  トイレ

急にトイレの水が溢れ出して困った経験はありませんか。通常トイレの水が溢れてしまう原因は、便器の排水路や排水管の中の詰まりによるものです。

この詰まり問題は、スムーズに解決できるケースもあります。今回は、女性でも手軽にできる修理方法を解説します。

トイレの水が溢れだす原因

トイレの水が溢れる原因になる場所は主に下記の3箇所です。

・便器
・排水マス
・排水管

詰まりは起こる箇所によって効果が期待できる対処方法が違うので、はじめにどの箇所で詰まりが発生しているのかを確かめることが大切です。

原因が便器にあるか確認する
まずは、トイレつまりの対処法を実践してみるのがいいでしょう。水が溢れ出す原因が便器にある場合、その大元の原因は詰まりなので、詰まり解決法を試して解決したら便器内に問題があったと判断できます。

この時点で、つまり解決法を実践したのに、水が溢れたり水の流れがスムーズでなかったりする場合は外にある排水マスを確認してみましょう。

原因が排水マスにあるか確かめる
排水マスは排水が下水道に到達するまでに通る配管のことです。ゴミ汚れが排水マスをブロックしてしまうと水がスムーズに流れなくなり、便器内に水があふれる問題が発生します。

排水マスは庭にある点検口から確かめることが可能です。軽めの詰まりの場合、散水ホースの水圧によって解消できる場合もあります。しかし、高圧洗浄のような専用の機材を使用しないと解消されない場合もあります。

原因が排水管にあるか確かめる
便器でも排水マスでも原因がわからなかった場合は、排水管が原因の場合が多いです。

以下、水が溢れる原因となる排水管問題の例です。

・排水管内のどこかでつまりが発生している
・地震や経年による老朽化で排水管の傾斜が変化している

自分で確かめたいときは、配管専用カメラを用いて原因の調査を実施し、原因に沿った修理の仕方を自分自身で考える必要が出てきます。修理用機材の費用も高くなるので、通常は業者に依頼することをおすすめします。

トイレの水が溢れ出す際の対処方法

ラバーカップを用いた洋式トイレの水溢れの修理法を紹介します。

用意するものは以下の通りです。

・洋式専用ラバーカップ
・バケツ
・ポリビニール袋

作業手順は以下の通りです。

・洋式専用の先口が装着されているラバーカップを用意する
・水のかさが低いときは、事前にバケツで水を注ぎ足し、便器の半分くらいの量になるように調節する
・ポリビニール袋にラバーカップの柄のところが入る程度の穴をあけ、ラバーカップを通す
・ポリビニール袋で便器全部を覆えるようにし、ラバーカップを慎重に排水口に密着させる
・限界のところまでラバーカップを密着させたら一気に引く動作を繰り返しする
・溜まった水が流れていき、通常の水位になったら詰まり解消済み

次に重曹とクエン酸を使ったトイレの水溢れの修理方法です。

用意するものは以下の通りです。

・重曹
・クエン酸
・バケツ
・ゴム製手袋
・ボロタオル

作業手順は以下の通りです。

・便器の水を汲み取って水位を低くする
・重曹1/4カップ分を便器内の水たまりに入れる
・クエン酸100mlを足す
・カウンターの上部から水栓を持ち上げて取り外す
・しばらくしてから、やや高い位置から水を注ぐ
・つまりが解決したら終了

最後に排水マスが原因のトイレの水溢れの修理方法です。

・ビニール製手袋
・マイナスドライバー
・汚れをすくうための長めの柄杓
・バケツ
・ゴミの水切りをするためのざる
・硬いブラシ
・キッチン用洗剤
・散水ホース
・可燃用ゴミ袋

作業手順は以下の通りです。

・排水マスの蓋を開ける
・排水マスの蓋を硬いブラシと水を使って洗いながす
・排水マス内にあるゴミ汚れを柄杓で取り、一旦ざるにいれて余計な水を除去する

・ある程度汚れを取った後は、エルボ(下向きに曲がっているパイプ部分)を外す

取り外しにくい場合は、エルボと排水管の間を棒でついたり、棒を引っかけてテコの原理を利用して外します。

・排水ホースで、エルボと排水管内にあるゴミ汚れを水圧で除去する
・沈殿する泥や砂などの汚れを取る
・キッチン用洗剤とブラシを用いて、排水マス内の壁面を洗浄する
・エルボを元通りにして、蓋を閉めて終了

排水マスで取ったゴミ汚れは、可燃ゴミとして捨てます。

トイレ内の水が溢れたときの床の消毒滅菌と清掃方法

トイレの修理が終わったらひとまず安心できますが、忘れていけないのが床付近の清掃です。水拭きだけだと、トイレ内の水に含まれる雑菌は除去できません。トイレの水が溢れた場合の床面の消毒と清掃方法を紹介します。

トイレの水が溢れた床は塩素系ハイターで消毒清掃
トイレの水が床付近に溢れた場合は、塩素系ハイターを使うと、清掃と消毒を同時に済ませられるのでおすすめです。

以下、塩素系ハイターを使用した床の清掃方法を紹介します。

用意するものは以下の通りです。

・水500ml
・塩素系ハイター
・ポリビニール手袋
・ボロ雑巾2枚
・ゴミ用ポリビニール袋

塩素系ハイターを使った消毒清掃の手順は以下の通りです。

・換気をしながら清掃をする
・水500mlに対して、塩素系ハイターをペットボトルキャップ2杯分ほどを注いで薄め
・ボロ雑巾に先の工程で作った消毒液を染み込ませ、床面を均一に拭く
・他のボロ雑巾を水で湿らせ、水拭きする
・清掃が終了したら、使ったビニール手袋やボロ雑巾をゴミ用ポリビニール袋にまとめて捨てる

トイレの水を溢れさせない予防法

トイレットペーパー以外は流さない
トイレ内には、トイレットペーパー以外は流さないように心がけましょう。トイレに流せるティッシュといった製品は多くあります。しかし、そのようなものを流すときは、ちょっとずつ水を流すと詰まりが発生しにくくなります。

急ぎでティッシュしかない場合も、なるべくウォシュレットで水洗いをし、送風や乾燥機能を使って、仕上げにティッシュという流れにするのがいいでしょう。

トイレに小物は置かない
個人の価値観の問題にもなりますが、トイレ内に小物はできる限り置かない方がいいでしょう。清掃中や水を流す際に、置いた小物に肘が当たりそれが流れる問題はしばしばあるケースです。

ペットのトイレ用の砂は流さない
トイレに流せる種類の砂でも、流す量がたくさんあったり、ペットの糞に毛がまとわりついていれば、水に溶けず詰まりの原因になる場合もあります。どうしても流したいときは、大きめの糞は除去して、少しずつ流すようにした方がいいでしょう。

紙オムツや生理用品が便器内に落下しても流さない
紙オムツや生理用品の中には、「液体を吸収する」素材が使用されています。そのため、トイレに流すと配管内の水を吸収して膨らみ、詰まりを起こす場合があります。固体物の回収はとても難易度の高いものなので、絶対に流さないようにしましょう。

まとめ

トイレの水が溢れるのは詰まりが原因ですが、詰まり発生箇所によってその対処法は異なってきます。

便器内の排水路や排水マスの詰まりは自分でも対処可能ですが、床下部の配管内や便器の排水路の奥側だと専門業者による修理が必要です。業者に依頼する際は、複数社に見積もりをとって比較検討することをおすすめします。

とくしま水道職人 0120-492-315

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