水のコラム

シャワーから水漏れ!故障箇所でわかる修理方法を解説

2023年05月23日  お風呂

シャワーから水漏れしていると「故障かな?」と疑ってしまうものです。しかし、シャワーから水が漏れるのは、構造上発生しているものもあり、本当に故障かを判断するには知識が必要になります。

この記事では、シャワーの故障を見分ける知識や、故障時の水漏れ箇所・修理方法を解説します。お風呂場のメンテナンスや管理の参考としてお役立てください。

シャワーの主な水漏れ箇所

シャワーの主な水漏れ箇所は大体決まっています。この水漏れ箇所を覚えるだけでも、故障の判断ができるようになります。まずは主な水漏れ箇所を覚えましょう。

シャワーヘッド
シャワーヘッドが歪んでいたり、ひび割れていたりした場合、そこから水漏れしている可能性があります。また、つなぎ目が緩みやすくなり、そこから漏れることもあるでしょう。

ヘッドに傷がついているときや、強い衝撃を与えた場合は、シャワーヘッドの故障を疑ってください。

シャワーホース
シャワーホースも長年使っていると劣化します。ホースは劣化すると固くなり、ひび割れなどが起こるようになります。そこから水漏れするわけです。また、劣化が進むと破れたりなどの症状も発生します。

シャワーホースからの水漏れでも、ホースを伝ってヘッド部分に水が来ることもあります。シャワーの材質や色により、故障箇所がわかりにくいことも多いです。ヘッドに異常がなければ、ホースを調べましょう。

ヘッドの接続部(パッキン)
ヘッドやホースは、プラスチックや金属など、そのままでくっつかない材質でできています。そのままでは完全にくっつくことはありません。そのため、小さい隙間が生まれています。この隙間を埋めるためにあるのが、パッキンと呼ばれるゴムパーツです。

パッキンはゴムでできているため、経年劣化すると縮みやひび割れが発生します。ヘッドとホースの隙間から水漏れしている場合は、パッキンの劣化を疑いましょう。

ホースの接続部(エルボ)
劣化するのは、ヘッド側のパーツだけではありません。蛇口とつながっている側のパーツでも発生します。蛇口とホースをつなぐパーツをエルボと呼びます。

このパーツが劣化・破損すると、すき間から水が漏れるようになります。ホースを使うと蛇口側で水漏れが起きる場合、エルボが故障している可能性が高いです。

ヘッドからの水漏れは残留水なら問題ない

シャワーを使った後、しばらく水がポタポタ垂れることがあります。これは残留水と呼ばれるもので、故障ではありません。

通常ヘッドの中にある水は、表面張力により中にとどまっています。しかし、シャワーを使って中に空気が入ると、表面張力が失われ、残り水が出てくるのです。

構造的に発生が避けられないものであり、新品でも同じ現象が起きます。水漏れではあるため気になる方もいるかとは思いますが、問題ありません。気になるようなら、ヘッドから水が出るように振りましょう。

残留水と水漏れの見分け方
故障の水漏れ化を調べる方法としては、水が出る部分を上向きにする方法があります。残留水なら、上向きにした時点で水は出ません。上向きにしても水が止まらないなら、故障による水漏れです。

また、残留水は長くても1分以内にはおさまる現象です。1分以上続く場合は、水漏れであると判断できます。故障箇所を調べましょう。

シャワーヘッド・ホースの交換方法

故障による水漏れは、どの個所も部品交換で修理できます。中でもシャワーヘッドとホースは比較的交換しやすい部類です。必要な道具も、最低限、新しいパーツとモンキーレンチがあれば対応できます。

シャワーヘッドは古いヘッドを反時計回りに回して外したら、新しいパーツを取り付けるだけです。ホースはヘッドと蛇口側のホースを外し、付け替えるだけで完了します。

蛇口側はナットで留められており、水垢などで動かせない場合があります。その場合は、モンキーレンチで取り外してください。取り付けが終わったら水やお湯を出して動作確認しましょう。異常が完全に改善されたら作業は完了です。

パッキンの交換方法

次に、パッキンの交換方法を解説します。

用意する道具
まずは以下の道具をご用意ください。

・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
・新しいパッキン

マイナスドライバーは止水栓の開閉に使います。思わぬ水漏れを防ぐための道具ですので、必ず用意しておきましょう。モンキーレンチは、シャワーヘッドを外すときに使います。手で回して取れないタイプのときにご用意ください。

パッキンは複数の形状や種類があります。シャワーヘッドにより異なりますが、以下ふたつのうちどちらかをご用意ください。

・Oパッキン
・Uパッキン

パッキンの種類がわからないときは、一度外して古いパーツを持ってホームセンターなどのお店に行きましょう。見本を見ながら探したり、店員さんに相談したりしてください。

止水栓を閉めてヘッドを外す
道具が用意できたら、作業に取りかかります。まずは止水栓を閉めましょう。思わぬ水漏れを防げます。止水栓は蛇口の近くにある溝を、反時計回りに回すことで操作します。溝にマイナスドライバーを入れ、完全に閉まるまで動かしましょう。

止水栓を閉めるときは、何回回したかを必ずメモしておいてください。あとで栓を開けるときに使います。止水栓を閉めたら、ヘッドを外しましょう。手で外せない場合は、モンキーレンチで外してください。

パッキンを交換する
ヘッドを外すとパッキンがあるはずです。古いパッキンを新しいものに交換しましょう。なお、パッキンも水垢などで取れないときがあります。このような場合は、マイナスドライバーをパーツの隙間に差し込んで外してください。

ホースやヘッドのパーツをドライバーで傷付けないよう、注意しながら作業しましょう。パッキンを交換したら、パーツを外したときとは逆の手順で取り付けます。ヘッドなどは動かなくなるまで締めてください。緩んでいるとそこから水漏れします。

止水栓を開けて動作確認する
パーツをすべて元に戻したら、止水栓を開けます。締めたときと同じ回数だけ回して開けてください。その後、水やお湯を出して水漏れしないか確認します。故障が完全に修理できていることが確認できたら、作業は完了です。

エルボの交換方法

次に、蛇口側の接続パーツであるエルボの交換方法を解説します。

用意する道具
まずは以下の道具を用意しましょう。

・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
・新しいエルボパーツ
・新しいパッキン

マイナスドライバーは止水栓を閉めるために、モンキーレンチはシャワー側のナットを付け外しするのに使います。エルボは中にパッキンが入っており、エルボ自体に異常がなくても、パッキンが劣化して水漏れするケースがあります。

エルボは蛇口メーカーから問い合わせる必要のあるパーツですが、パッキンはホームセンターなどで購入できます。購入の際は、古いパッキンをもっていくと、探しやすいです。一度外して確認しておくことをおすすめします。

止水栓を閉めてホースを外す
最初に、止水栓を閉めます。作業方法はパッキン交換のときと同じです。締めたときの回数を忘れないようにしましょう。止水栓を閉めたら、まずはエルボが緩んでいないか確認します。エルボが緩んでいるなら、モンキーレンチで締めてください。締めすぎるとかえって故障を招くので、ギチギチに締めないようにしましょう。

ゆるみが問題でないなら、ホースを外します。手またはモンキーレンチで取り外してください。その後、エルボを手で回して緩め、中を確認します。

エルボを交換する
中を確認すると、パッキンやエルボ本体の中が見えます。パッキンが劣化している場合はパッキンを、エルボ自体が腐食している場合は本体を交換しましょう。故障しているパーツを交換したら、エルボをつけなおします。その後、ホースなどを付け直してください。

止水栓を開けて動作確認する
すべてのパーツをもとに戻したら、止水栓を開けます。締めたときと同じ回数だけ時計回しに回して開けましょう。その後、水やお湯を出して水漏れしないことを確認してください。異常がなければ、作業は完了です。

自分で修理できないときは業者に依頼しよう

シャワーの修理は比較的簡単にできます。しかしエルボなど、蛇口側のパーツ修理は少々難しいです。もし作業工程を見て自分で作業するのが難しいと感じたときは、無理せず業者の力を借りましょう。

まとめ

シャワーからの水漏れは、構造上発生するものと故障が原因のものがあります。修理する前に、どちらが原因で発生しているかをきちんと見極めましょう。また、故障個所ごとに正しい修理をしてください。自分で修理するのが難しい場合は、プロに修理を依頼しましょう。

とくしま水道職人 0120-492-315

とくしま水道職人 0120-492-315