水のコラム

排水口内からボコボコ音が聞こえたら注意!その原因と音を止める対処法を紹介

2023年03月24日  水回り

洗面台やトイレなどの排水口内部から「ボコボコ音」を耳にした経験がある方はいるかもしれません。この異音には確かな原因があります。

しかし、適切に対処するには原因の見つけ方と対処法を知る必要があるでしょう。

ここでは、排水口内から「ボコボコ音」が聞こえた場合の原因の特定方法と対処について解説していきます。

排水口内から異音が聞こえるケースは大きく分けられる

ボコボコという異質な音が排水口内から聞こえてきたら、「空気が入る通路がない」「排水管の詰まり」という2大原因が考えられます。各事例を具体的に解説します。

空気の入る通路がない
排水口に空気の入る通路がないと、排水が困難になります。醤油さしの穴を手で塞ぐと醤油が出てこないのと同じケースだとイメージしてください。これは構造的なことなので、排水口辺りに「通気弁」というパーツを設置することで直る場合がほとんどです。

排水管部の詰まり
排水管内部にゴミ汚れが溜まっていると空気の通り道が蛇行してしまい、空気が途切れ途切れ入ることにより異音が聞こえてきます。排水管の詰まりの兆しなので、異音を耳にしたら直ちに対処する必要があるでしょう。

この場合は、排水管を綺麗に掃除することで、排水口からの異音問題はほぼ解消します。

詰まり以外の場合
もしトイレの排水口付近で詰まっている様子がないとき、ゴボゴボといった異音の原因が詰まりではない場合があります。そのケースだと、主な原因が天候や水道の工事である可能性が高いです。

よって、トイレを詰まらせた記憶がないときは、天候の崩れや水道の工事がないかを考えてみましょう。

例をあげると、トイレからゴボゴボ音が聞こえる場合、台風などの悪天候の影響かもしれません。このケースの対処方法は天候がよくなるのを待つことです。天候がよくならないと、台風が原因ということも確かめられません。

ひとまず、天候がよくなるのを待ち、再び異音が聞こえるかどうかを確かめましょう。

くわえて、水道の修理工事が理由でトイレから異音が聞こえることもあります。水道の修理工事によって、排水管内の圧力が低下してしまうことでゴボゴボという音が聞こえることがあるのです。

断水したときも同様の現象が起きる危険性があるので、トイレ内からゴボゴボという音が聞こえる場合は、改めて水道の修理工事や断水がないかを確認してみるのも大事な点です。

天気の崩れや水道の修理工事が原因の場合、最善の対処方法は待つことですが、天気がよくなったり水道の修理工事が終了しても状況が良くならない場合は、多くのケースではトイレの詰まりが原因です。直ちにトイレや排水管の詰まりを解決する対処方法を実践してください。

詰まりを直して排水口内の異音を止める複数手段

排水口内からの異音トラブルは、排水管内で起こっている詰まりを解消することでほとんど収まります。生活するための水の排水が確実にされると、排水口内部から異質な音が聞こえてこなくなるわけです。

下記、排水管の詰まりを解消する有効な清掃方法を7つ紹介します。排水口の上部にある排水トラップ類を取り外したら作業開始です。

45~50度のお湯を注ぐ
ボロタオルやサランラップ類で排水口を一時ふさぎ、周りにお湯を張ってから一斉に注ぎ、水圧で詰まりの原因も流すという対処方法です。

重曹とクエン酸を使用
清掃にしばしば使用される重曹にクエン酸を振りかけると、相乗効果によって排水口の詰まりや臭いを取り除いてくれます。この2つを順に、排水口から中側へと振りかけた後、一定時間そのままにするのがコツです。

最後はお湯ですすぎましょう。

ラバーカップを使用
トイレの詰まりにしばしば使用されるラバーカップですが、実際洗面台の詰まりトラブルにもとても効力を発揮します。トイレに使用する場合と同じく水を若干溜めた後に行いましょう。

ゴム部分を排水口に上から被せ、慎重に押し込み、すぐに勢いよく引くことで詰まりの原因物が取れて流されていくでしょう。1度で直らないときは、この動作を数回繰り返してもいいでしょう。

小サイズのラバーカップなら100円ストアでも入手できるので、洗面台用に余分に常備しておくのがおすすめです。

真空式ポンプクリーナーを使用
真空式ポンプクリーナーは、ラバーカップにポンプ・手で動かせるハンドルが付いており、「真空引き」できる道具です。その威力はラバーカップよりはるかに上をいきますので、排水管が詰まりやすいときは1個常備しておくと役立ちます。

使用方法は、ラバーカップと同じくセッティングしてハンドルを引くだけの単純作業なので、女性であっても取り扱いに苦労しません。

ワイヤーブラシを使用
ワイヤーブラシは、長細いワイヤーの先端部にブラシが付いている道具で、S字型パイプなど入り組んだ形の排水管内を清掃できるので、かなり利便性があります。排水口からブラシの先端部を挿入し、慎重に押し引きしながら作業を進めていきます。

ゴミ汚れだけでなく、通路に引っかかっている詰まりも除去できます。最後はお湯を注いで、清掃終了です。

市販のパイプクリーナー類を使用
市販のパイプクリーナーを使用する際に、その洗浄力をさらに高めるコツは、45〜50度のお湯でパイプクリーナーの容器ごと温めてから使用することです。ぜひ試してみてください。

また事故を防止するためにも、薬剤の使用法は各商品の取り扱い説明書にしたがいましょう。

高圧洗浄機で洗う
自宅に高圧洗浄機があれば、排水管の詰まりをスピーディーに解決できます。とりわけ重度の詰まりの場合は、高圧洗浄機での洗浄が有効です。専門業者へ依頼して、専門家による高圧洗浄をしてもらうという方法もあります。

解消に苦労する際は業者手配を

数種類の対処法を実践してみても、排水口内からのボコボコ音が直らないケースは、他の原因が考えられます。このあと、素人の判断で作業を進めると水漏れといった二次的被害につながる場合もあります。なので、すぐに専門業者へ依頼するのがいいでしょう。

専門業者がする高圧洗浄作業は、自分だと対処できない詰まり問題にも対処してくれるので安心できます。排水管の清掃で高圧洗浄を依頼するケースだと、料金相場は2万8,000円程度からとなります。

マンションのケースは、上の階に居住中で排水管が長い場合、それだけ追加の費用がプラスされていく場合がほとんどです。

ボコボコ音を起こさないためにできる予防法

詰まり原因となる非水溶性(異物類)のものは、絶対流さないようにしましょう。洗面台であれば、アクセサリーや石など異物類を絶対に流さないことです。

またトイレであれば、トイレットペーパーや排便などを適量流すのは大丈夫ですが、非水溶性のもの(流せるティッシュ、水に流せるおむつ、生理用品類)は絶対に流さないように心がけましょう。大きな詰まり原因となります。

また、トイレットペーパーであっても大量に流してしまうと緩やかに詰まりを引き起こすこともありますので、トイレットペーパーは適量に分けて流すのがスムーズです。

排水管を週一回は清掃する
長年洗面台・トイレを使用していると、積もった汚れが排水管内部にしつこく付着しているケースもあるでしょう。その場合、洗面台やトイレ用パイプクリーナーや排水管専用薬剤などを使用して定期的に清掃しておけば、排水管内部に汚れが溜まることを防げます。

清掃の頻度は、できれば週一回のペースでするのが最適です。

まとめ

ここまで、排水口内からボコボコ音が聞こえたときの原因とその音を止める対処法を紹介してきました。ボコボコと異質な音がいきなり聞こえてくると焦ってしまうかもしれません。

まずは、詰まりなのか、通気弁の問題なのかを見極めます。原因がわかったら本記事も参考に対処してみて下さい。

とくしま水道職人 0120-492-315

とくしま水道職人 0120-492-315