水のコラム

ラバーカップのコツとは?トイレなどの水回りに効果的な使い方を解説!

2022年12月26日  水回り


自宅内にはさまざまな水回りがあります。日々の使い方や汚れのつまりによっては、ラバーカップを使ってつまりを解消する方も多いでしょう。ラバーカップには正しい使い方があり、適切な処置が行われなければつまりを取り除くことができません。

この記事では、ラバーカップの使い方をはじめ、種類・注意点についてご紹介します。本記事をしっかりとチェックし、正しい方法でつまりを除去しましょう。

ラバーカップには3つの種類がある!適切なサイズを選ぼう

ラバーカップと一口に言っても、実は3つ種類があることをご存じですか?

●真空式タイプ
●おわんタイプ
●突起付きタイプ

それぞれトイレに限らず、水回りのあらゆる部分に使うことが可能です。具体的には以下のような用途があります。

●真空式タイプの場合:つまりのひどい部分
●突起付きタイプの場合:洋式トイレに使われることが多い
●おわんタイプの場合:和式トイレや排水口に使われることが多い

なかでも真空式タイプは、一般的なラバーカップとは形状が異なるため、正しい使い方をしなければつまりを取り除けません。真空式なので力を入れずに使えるため、キッチンや洗濯機の排水口、お風呂場の排水口にも効果的です。

ラバーカップを正しく使うコツとは?

どのラバーカップでも基本的な使い方は変わりません。正しい使い方を抑えておきましょう。

1.つまりの気になる部分にはまるように当てる
2.静かに押す
3.ぐっと力を入れて空気を押し込む
4.何度か繰り返す

真空式タイプは力を加える必要がありません。空洞になった部分に空気を入れ、排水口などに空気を入れるだけでつまりを動かし、取り除くことができます。ただし、空気の入れ方によっては汚水や汚物などが周囲に飛び散るケースも少なくありません。

また、ラバーカップも周囲に汚水が飛び散る場合があります。ラバーカップを使用する場合は、必ず便器や床に不要なタオルなどを敷き、養生すると良いでしょう。汚水が飛び散った場合は、アルコール消毒などを使って消毒を実施すると安心です。

場所別ラバーカップの使い方と注意点

ラバーカップの種類や使い方を押さえたら、次は水回り別の使い方と注意点について学んでいきましょう。ラバーカップの正しい使い方と合わせて注意点を押さえておくことで、二次トラブルを未然に防ぐことができます。

トイレ
トイレのつまりを取り除くには、以下の順に進めましょう。

1.止水栓を閉める
2.水飛びから便器や床を守るため、タオルや新聞紙などを使って養生する
3.水位を調整する
4.ラバーカップを封水に差し込む
5.ゆっくりと力を加え、勢いを付けて引っ張る
6.バケツに溜めたぬるま湯を流して経過観察を行う
7.異常がなければ止水栓を開いて完了

注意点としては、むやみやたらに力を入れて引っ張らないことです。2回〜3回ほど空気を出し入れした後は、バケツに溜めた40〜50度ほどのぬるま湯を数回に分けて流しましょう。ラバーカップによる空気の圧力とぬるま湯によって、つまりを取り除くことができるでしょう。

ただし、熱湯の使用は避けてください。詳細については後述しますが、便器の破損につながります。

お風呂場
お風呂場のつまりは以下の順に作業を進めましょう。

1.排水口のフタやヘアキャッチャー、排水トラップを取り出す
2.排水口にラバーカップを密着させる
3.ゆっくりと力を加え、勢いを付けて引っ張る
4.水を流す

お風呂場のつまりで注意する点としては、浴槽側の排水口に栓をすることです。その理由は、浴槽側の排水口に栓をしないと、ラバーカップによる圧力が浴槽側の排水口から抜けてしまうためです。

排水口が2つ取り付けられている場合は洗い場の排水口にラバーカップを、浴槽側の排水口には栓を取り付けるよう注意してください。

キッチン
キッチンのつまりは以下の順に作業を進めましょう。

1.水の飛び散りから周りを守るために、養生する
2.排水口のフタやゴミ取り、排水トラップを取り出す
3.排水口にラバーカップを密着させる
4.水位調節を行う
5.ゆっくりと力を加え、勢いを付けて引っ張る
6.水を流す

キッチンのつまりで注意する点は、つまりの原因をあらかじめ特定しておくことです。つまりの原因によってはラバーカップを使用すると現状を悪化させる可能性があります。

固形物がつまりの原因であれば、ラバーカップの圧力によって排水管を密閉させる懸念もあり、その場合、大がかりな修理が必要になるケースもあります。つまりの原因はあらかじめ特定しておくことが大切です。

なお、細かな食材カスや油などが原因の場合は、ラバーカップよりもパイプクリーナーが効果的です。長期的な使用によって、汚れそのものが大きくこびりついている可能性もありますから、つまりの原因を溶かして流すと良いでしょう。

洗面台
洗面台のつまりは以下の順に作業を進めましょう。

1.水の飛び散りから周りを守るために、養生する
2.オーバーフロー口を閉じる
3.排水口にラバーカップを密着させる
4.ゆっくりと力を加え、勢いを付けて引っ張る
5.水を流す

洗面台のつまりで注意する点は、周りにある小物を避けておくことです。ゴミや皮脂などが逆流する可能性もあるので、あらかじめ片付けてから行いましょう。

洗濯機周り
洗濯機周りのつまりは以下の順で作業を進めましょう。

1.止水栓を閉める
2.洗濯機の電源プラグを抜く
3.排水口周りを養生する
4.排水エルボやフタ、トラップを取り出す
5.排水口にラバーカップを密着させる
6.ゆっくりと力を加え、勢いを付けて引っ張る
7.水を流す

洗濯機周りのつまりで注意する点は、必ず止水栓を閉め、洗濯機の電源プラグを抜いてから行うことです。洗濯機内部に残った水が漏れ出した場合、漏電する可能性があります。

ほかにも、洗濯機のトラップを外すと異臭やゴミが充満する可能性があります。必ず換気・マスクを着用したうえで行いましょう。

ラバーカップがない場合の代用品

ラバーカップが自宅にない場合、自宅にあるものを代用してつまりを取り除くことが可能です。ここでは自宅にあるものでつまりを取り除く方法をご紹介します。

ペットボトル
空のペットボトルは水回りのつまりに効果的なアイテムです。ラバーカップと同じように、排水口にペットボトルの飲み口を差し込んでください。ラバーカップと同じ要領で、ボトルの本体部分を押して排水口に空気を送ることで、つまりの原因を取り除ける可能性があります。

ビニール袋
ビニール袋もつまりの除去に効果的です。使い方は以下の通りです。

1.ビニール袋2枚とゴム手袋を用意
2.手をグーの状態にしたら、ゴム手袋をはめてビニール袋を二枚重ねる
3.排水口に手を入れ、ラバーカップと同じ要領で空気を送る

ただし、トイレなど姿勢を低くして行う場合は、体や衣類に汚水が飛び散る可能性があります。衛生的に気になる方は、他の方法をお試しください。

お湯
バケツがあれば、お湯(またはぬるま湯)を溜めて、数回に分けて流しましょう。お湯やぬるま湯によってつまりの原因を柔らかくする効果があるため、スムーズにつまりの原因を取り除ける可能性があります。ただし、トイレやキッチンなどで行う場合は50度ほどのお湯で行いましょう。熱湯の場合、便器や水道管が破損する可能性があります。

重曹+お酢
重曹とお酢を使って二酸化炭素を発生させ、つまりを発泡させる方法があります。分量は重曹1:お酢2です。つまりのある排水口に重曹を入れたらお酢を注ぎます。化学反応(中和反応)によって発泡し、つまりの原因を取り除きます。つまりの原因が頑固な汚れであれば、1時間ほど放置すると良いでしょう。ただし、二酸化炭素を発生させるため、必ず換気に配慮して行いましょう。

まとめ

ラバーカップには3つの種類があり、それぞれの特徴に合わせて選ぶことが大切です。適切な使い方をしなければ、つまりを悪化させたり、汚水が逆流したりする危険性もあります。

本記事で紹介したラバーカップの使い方や注意点を押さえ、冷静かつスムーズに対処しましょう。

とくしま水道職人 0120-492-315

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