水のコラム
お風呂の臭いは換気扇が原因かも?換気扇の掃除方法について解説!
お風呂の嫌な臭いは一般的に排水口が原因となっていることが多いものの、換気扇から漂ってくることもあります。
「お風呂の排水が流れるわけでもないのに、なぜ換気扇が臭うのだろう」と疑問に思われるかもしれませんが、カビや外部の臭いなどから換気扇が臭ってしまうことがあるのです。
そこでこの記事では、臭いの原因と換気扇の掃除方法を解説します。
お風呂の換気扇が臭う原因は?
お風呂の換気扇からの臭いが気になることはありませんか?
臭いの原因は主に3つ考えられます。
■換気扇本体にカビが発生している
換気扇の内部に発生しているカビは気づきにくいものです。換気扇に付着したホコリが湿気によって固まり、カビの発生につながったと考えられます。
また換気扇にカビが生えてしまった場合は、臭いだけでなく、換気扇の動作に合わせて、浴室全体にカビが飛び散ってしまうので、早めに対処する必要があります。
体への影響も心配です。
■近隣の臭いが入り込んでいる
換気扇は、湿気を排出するだけではなく、外気の臭いも中に通してしまうことから、近隣に漂う臭いを吸い込んでいる可能性が考えられます。
「換気扇を消したら臭いがしてきた」という場合は近隣の臭いが原因もあり、この場合は自分で解消することは難しいです。
■排水口が臭っている
もうひとつの可能性は換気扇を回している時です。換気扇が回っている状態で臭いが気になる場合は、換気扇そのものではなく、排水口の臭いが原因かもしれません。
換気扇を回すことで、排水口から上がってきた臭いが、浴室内に充満してしまうのです。臭いが気になるのは換気扇が回っているときなのかどうか、状態を確認して臭いの原因を特定しましょう。
お風呂の換気扇の取り外し方
換気扇をキレイに掃除するためには、換気扇を取り外す必要があります。しかし、換気扇を取り外すことに不安を覚える方も多いはずです。
換気扇の取扱説明書が手元にあれば、きちんと読んでから始めましょう。換気扇を取り外す際に必要な工具は、ドライバーやレンチなどです。
ケガ防止のためにゴム付きの軍手を使用し、落ちてくるホコリに備えてマスクとメガネもつけるとよいでしょう。まずは化粧カバーを外してください。化粧カバーはほとんどのものがバネで固定されている仕様なので、簡単に外せます。
その中にさらにカバーがある場合は、ドライバーを使って外してください。中のカバーを外すことができれば、シロッコファン(羽の取り付けられた小型のファン)が見えるはずです。
次にシロッコファンを外しましょう。まず四隅についているネジをドライバーで外し、次に中心部にあるナット(ネジ)をレンチで外せば取り外し完了です。シロッコファンはそれほど重い物ではありませんが、必ず両手で外すようにしましょう。
換気扇の種類によっては、この方法で外せないものもあります。無理に外そうとすると本体の損傷やケガにつながることもあるので、難しいと感じたら専門業者に依頼するようにしてください。無理に行って壊してしまうと修理が高額になる場合もあるので、無理は禁物です。
お風呂の換気扇を掃除する方法
では実際に換気扇を掃除する手順を見ていきましょう。
まず注意点ですが、換気扇の掃除はブレーカーを落としてスイッチを切った状態で行ってください。本体に直接水や洗剤をかけることは危険なので、絶対に止めましょう。
掃除する部分は大きく分けて
・化粧カバー
・シロッコファン
・本体です
の3カ所です。
化粧カバーのホコリにも驚くかもしれませんが、シロッコファンには相当の汚れが溜まっている可能性があります。湿気を含んで固まった汚れにはカビも含まれていると考えられます。
この頑固な汚れを落とすには、アルカリ性の重曹水を使うことをおすすめします。こすり洗いでは大変な労力がかかるので、重曹水を用意してつけ置き洗いをしてみてください。思いのほか簡単に汚れを落とせるはずです。
さらに重曹は天然成分でもあるため、小さいお子様やペットのいる家庭でも安心で使いやすく重宝します。本体の部品が外せない時は、台所洗剤を含ませた布でキレイに拭き掃除をしましょう。
その後乾いた布でしっかりふき取り、各掃除が終わったら乾ききったことを確認して掃除終了です。また、できれば本体カバーは毎月1回、シロッコファンや本体は数か月に1回程度は取り外してしっかり掃除するように心がけましょう。
なぜなら、定期的な掃除がカビの発生を抑える効果につながるからです。カビの発生を抑えられれば頑固な汚れとなることも防げるので、掃除の負担も減ることでしょう。
お風呂の換気扇も外して掃除を行ってみると、スッキリと気持ちのよいものです。構造もわかり、次回行う時も安心です。
お風呂のイヤな臭いは換気扇が原因ではない場合も
換気扇を回した時に嫌な臭いが漂ってしまうと、原因は換気扇ではないかと思いがちですが、その原因は排水口である可能性があります。
排水口は最も汚れが溜まってしまう場所でもあり、髪の毛や皮脂汚れが残ったまま放置されると、次第にドロドロ状のヌメリとなって嫌な臭いを放つようになるのです。
そして排水口は配管にもつながっているため、排水トラップに不具合があると下水からの悪臭も浴室内に上がってきてしまいます。この臭いが換気扇を回すことによって充満し、換気扇からの臭いではないかと思ってしまうのです。
解消するには、排水口や排水トラップを丁寧に掃除し臭いの元を絶たなければなりません。
掃除しても解消できない場合は、配管の奥に原因が考えられるので、専門業者への相談をおすすめします。専門業者であれば細部まで掃除を行うことが可能であり、臭いの根源を除去してくれるはずです。
なお、原因が排水口や排水トラップ以外で他に考えられることは、お風呂の外からの臭いです。排気口の位置によっては、近隣の臭いを取り込んでいる可能性もあります。
主にこのような臭いは部屋が密接している賃貸マンションで見られる症状です。ただ残念ながらこの場合は、自分でできる対処法がないため、臭いを解消することは難しいといわざるを得ません。
ワンルームマンションでは、お風呂とトイレやキッチンが隣り合っていることが多くあり、トイレやキッチンの臭いを吸い込んでいることが考えられます。また構造上、お風呂の排水口がキッチンやトイレの排水口とつながり、そのまま下水につながっている配管の場合があります。
その場合、お風呂以外の場所で問題があると、お風呂の排水口へ臭いが逆流してくることが考えられます。しかし、こまめな掃除で排水口に汚れを溜めないことと、排水トラップがキレイな状態で正常に機能してさえいれば、臭いを防ぐことが可能です。
まとめ
お風呂の換気扇は高い場所にあることもあり、ついついそのままになりがちです。ホコリが溜まっていても見て見ぬふりをしていませんか?外から見てもホコリが溜まっているようであれば、シロッコファンには恐らく相当のホコリやカビが溜まっているはずです。
換気扇の中の汚れが浴室内に飛び散るのは、気持ちのよいものではありません。掃除を行うことは、首や腕にも負担となりそうですが、その後の清々しさもきっと味わえるはずです。
この機会に、換気扇掃除にぜひ挑戦してみましょう。