水のコラム

台所の排水トラップの流れが悪い時に考えられる原因について解説!

2022年01月21日  キッチンのトラブル


台所にある排水トラップ。どこに設置されているかご存じですか?

排水トラップとは、下水道からの臭いや虫の侵入を防ぐ、水を貯める部分です。この排水トラップにトラブルが生じると、台所の排水の流れが悪くなってしまいます。

今回は、台所の排水トラップや排水管の不具合について解説します。

台所の排水トラップの流れが悪い時に考えられる原因

排水トラップは、台所のシンクの排水口に設置されています。

シンクの排水口の上部には、ゴミ受けがありここで大きなゴミはキャッチするようになっています。しかし、細かなゴミはゴミ受けをすり抜けて排水トラップ内に溜まっていきます。そのため排水が詰まりやすい場所でもあるのです。

排水トラップの流れが悪くなると、当然、シンク内の排水も悪くなり、なかなか水が排水されなくなってしまいます。さらには、排水トラップから排水管にゴミが流れてしまい、排水管の内部でゴミが詰まるケースもあります。

ここでは、排水トラップの流れが悪くなる原因について解説します。

■野菜くずやゴミが溜まっている
排水口上部にはゴミ受けがあり、大きなゴミはここで受け止められています。

ゴミ受け部は目に見えている場所なので、毎日ゴミを捨ててゴミ受けも掃除しているでしょう。しかし、その下にある排水トラップの中まで掃除している方は、意外に少ないかもしれません。

ゴミ受けをすり抜けたゴミは、排水トラップの中に溜まっていきます。上から見ただけではわからないので、そのままになって次第にたくさんゴミが溜まっていきます。

そうなると排水の流れをゴミが邪魔してしまうので、シンク内の水の流れが悪くなるのです。さらに、排水トラップからゴミが排水管に流れ出し、排水管自体を詰まらせることにもつながってしまいます。

■油が固まってしまう
料理を作る時に使用するサラダ油などを、直接シンクに流す方は少ないでしょう。しかし、食事後に食器についた油はシンク内に流れていきます。

中性洗剤で中和されていればいいのですが、すべてが中和されるわけではありません。また、食材そのものに含まれている油分もあります。このような油は、水に溶けることなく排水トラップ内に沈殿していきます。

長期間排水トラップを掃除していないと、油と食材のカスが固まってしまい、排水の流れを悪くしてしまいます。また排水トラップ内だけでなく、排水管の中で固まってしまうケースもあるので、要注意です。

■洗剤や石鹸カス
台所で使用している洗剤が詰まりの原因になるとは思いにくいかもしれませんが、水に溶けきらなかった洗剤や石鹸が排水管に少しずつこびり付いていき、長い期間で排水の邪魔をするようになってしまうことがあります。

一度にたくさんの量の洗剤を使っていると、詰まりの原因となってしまうのです。

台所の排水トラップの流れが悪い時の対処法

それでは、先の原因によって排水トラップの流れが悪くなった際の、自分で行える対処法を解説します
■排水トラップを掃除する
排水管でなく排水トラップにゴミが溜まって流れが悪くなっているケースでは、排水トラップを掃除すれば解消します。

排水トラップにあるお椀型のパーツを取り外してみると、ゴミが溜まっているはずです。ゴミをすべて取り除き、洗剤でパーツや排水トラップ全体を掃除しましょう。

■タオルとお湯を利用
排水トラップでなく排水管に原因がある場合は、排水管を掃除しないといけません。手元に掃除道具が何もない場合は、この方法を試してみてください。

必要なものは、60度以下のお湯と不要なタオルだけです。

1.排水トラップのパーツを取り外す
2.タオルを排水管につめていく(このとき、タオルの端はシンク内に残しておく)
3.60度以下のお湯をシンクに張る
4.シンクの7割ほどお湯を張ったら、タオルを一気に引き抜く
5.流れがよくなったら仕上げによく洗い流す

この方法は、排水管の軽度なヌメリや油の詰まりで、流れが悪くなっている場合に有効です。

注意点はお湯の温度は60度以下にしておくこと。排水管の耐熱温度は約60度なので、60度以上のお湯を使うと逆に排水管を傷めることになります。

■ペットボトルで空気を送る
ペットボトルで排水管に空気を送ることで、詰まりを解消させる方法です。
これも、排水管内部の軽微な詰まりに有効です。

1.排水トラップのパーツを取り外す
2.排水管にペットボトルをいれる
3.ペットボトルを圧し潰して空気を送る
4.何度か繰り返す

ペットボトルは大きい方が空気を送る量が多いので、2リッターサイズがベストです。なければ、500mmサイズのペットボトルでも大丈夫です。

■市販のパイプクリーナーを利用
排水管の流れが悪い時は、市販のパイプクリーナーを使うと大抵のケースで流れがよくなります。

使い方は、利用するパイプクリーナーの使用方法に従いましょう。

1.排水トラップのパーツを取り外す
2.排水口の周りから排水管にパイプクリーナーを流し込む
3.一定時間放置する
4.水で洗い流す

排水口周りから排水管にパイプクリーナーを流し込むことで、排水トラップの洗浄もできます。

■ラバーカップを利用
ラバーカップは「すっぽん」とも呼ばれていて、トイレの詰まりに利用するイメージが強いですが、排水管の詰まりにも有効な道具です。排水管の詰まりには、和式用のラバーカップを使います。

1.排水トラップのパーツを取り外す
2.ラバーカップを排水口に隙間なくピタッとあてる
3.ゆっくりと押して、一気に引き上げる
4.押して引いてを繰り返す

■真空式のパイプクリーナーを利用
真空式のパイプクリーナーは見た目がラバーカップに似ていますが、ラバーカップよりも効果は期待できます。

1.排水トラップのパーツを取り外す
2.カップ部分を排水口に隙間なくピタッとあてる
3.ハンドルを上下に動かす

■ワイヤーブラシを利用
ワイヤーブラシと聞くと、専門業者が利用するイメージが強いかもしれませんが、ホームセンターで安く入手可能です。

排水管にこびり付いた頑固な詰まりには、ワイヤーブラシが有効です。

1.排水トラップのパーツを取り外す
2.ワイヤーブラシを排水管に押し込んでいく
3.押し込める限界に達したらワイヤーブラシのハンドルを回す
4.何度かハンドルを回すことで排水管内の汚れを剥ぎとる

台所の排水トラップの流れが悪くなる前にやっておくべき予防策

上記の対処法を試して排水の流れがよくなっても、原因を取り除かないと同じ繰返しとなってしまいます。ここでは、排水トラップの流れが悪くなる前に行っておく予防策を解説します。

■重曹とクエン酸で発泡洗浄する
排水トラップや排水管が詰まっていく順番は、まずヌメリが発生します。

このヌメリは雑菌の塊なので、そのまま放置しておくとどんどん繁殖していき、やがて詰まりをもたらせます。なので、早い時点でヌメリを除去しておけば詰まりを予防できます。

1.排水トラップのパーツを取り外す
2.重曹を100g排水口にふりかける
3.クエン酸を50g排水口にふりかける
4.コップ1杯程度のお湯を流す
5.モコモコと泡が出てくる
6.15分程時間をおいて洗い流す

重曹とクエン酸は、100円ショップで入手可能です。クエン酸の代わりにお酢を使ってもよいでしょう。

■定期的にパイプクリーナーで洗浄する
パイプクリーナーは排水管が詰まった時に使うだけでなく、定期的な掃除に利用すれば詰まりの予防になります。

高額なものではないので、1ヶ月に1度はパイプクリーナーで排水管を掃除しておきましょう。

■毎日使用後に60度までのお湯を流しておく
台所のキッチンを使用後に、毎日60度までのお湯を流しておくと、その日のヌメリを除去できます。

洗い物が終わったあとに行うと効果的ですが、あくまでもお湯の温度は60度までです。

まとめ

キッチンの排水が上手く流れないと嫌ですよね。シンク内でゴミが浮いてしまいますし、何よりも時間がもったいないです。

そんな排水の流れが悪くなったら、記事内の対処法を参考に詰まりを取り除きましょう。さらに、予防策を実行しておけばいつでも排水の流れは正常なので、毎日気持ちいいですよ。

とくしま水道職人 0120-492-315

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