水のコラム

台所の床が水浸しになってしまった際の応急処置について解説!

2021年12月24日  洗面所の水漏れ


「帰宅してみたら、台所がいつの間にか水浸しになっていた」このような経験をされた方はいるかもしれません。

愕然とする気持ちを抑えて、まず、なんとか応急の処置をしなければならないでしょう。台所のこういった水漏れのケースには色々ありますが、今回はその対処法についてお伝えしていきます。

台所の水漏れの原因とは?

一口に「水漏れ」と言っても、台所の水漏れにはさまざまなものがあります。発生現場やその要因についても決して一つではなく、複数あります。

たとえば、いつも目にしている水栓付近で起こることもあれば、シンク下の見えない死角で起こっているケースもあり得ます。台所の水漏れの中でも頻繁に起こる事例について紹介していきます。
■各部品の経年劣化
水回りの設備は、経年劣化していくものです。とりわけ、ゴムパッキンなど内部パーツの経年劣化によって水漏れのトラブルになることはよくあります。

また、排水ホースに亀裂が入り破損が引き金となって水漏れになることもあります。このケースでは、パッキンや排水ホースを新しいものに交換し、水漏れを改善しましょう。
■排水ホース接続ナットの緩みおよびパッキン劣化
排水トラップと排水ホースとのジョイント部分から水漏れが発生している時は、排水ホース専用ナットが緩くなっていることがあるので、ちゃんと締め直しましょう。

それでも直らないときには、接続部のパッキンが劣化している可能性がありますので、新しいものと換えましょう。
■接続部のずれや異物による破損
台所のシンク下では、排水管やチューブなどさまざまなパーツがつなげられています。

その接続部分が何かの拍子にズレることで空間ができてしまい、そこから水漏れしてしまうことがよくあります。また、異形物が流れてくると、排水管が内側から破損してしまうこともあり、非常に危険です。

シンク下の空間に沢山のものを入れておくと、出し入れ時に排水管本体にぶつかってジョイント部分がズレたり、外側部分からヒビや亀裂が入るなどトラブル発生の原因となります。
■排水口の詰まり
台所の流しには、調理の時に出た油や食器洗い時の洗剤の泡など、水以外にいろいろなものが流されていきます。滞りなく流れているように見えても、冷えて凝固した油や食材カス、生ゴミなど長い時間堆積した異物で排水口が詰まってしまい、水漏れが引き起こされることもあります。

水流が逆戻りするだけではおさまらず、大きなダメージを受けた排水管が破裂してしまう事態にもなりかねません。とりわけ集合住宅では、階下にまで被害が侵出することもあるでしょう。
■排水管の詰まり
水が排水管の根元から逆流してきてしまう時は、排水管が詰まって流れが停止していることが考えられます。

排水管を外して洗浄することで、詰まりを改善できます。また、自力で外せない場合、液体パイプクリーナーを使用して汚れを溶かし取り除きましょう。

それでも改善されない時は、専門業者の出番ですので、直ぐに問い合わせしましょう。
■給水管接続の緩み及びパッキン劣化
給水管と接続されているナットが緩んだり、経年劣化によってパッキンに亀裂が入ってしまったりすると、水圧に負けてしまい、水漏れが引き起こされます。

そのようなケースでは、ひとまず止水栓を閉めて水を停止させましょう。止水栓が固すぎて開けられない時は、水道の元栓を閉めましょう。ナットが緩んでいる時は、スパナなどで閉めると水漏れを避けられます。ここで力強く閉めすぎてしまうと余計に緩んでしまうため、気をつけてください。

また、ナットを閉めても改善しない場合は、パッキン劣化の可能性が高いので新しいものに交換しましょう。
■流し台の破損による水漏れ
流し台の破損によって、水漏れは起きます。その時には捕膳することが必須になりますが、DIY専用ショップで購入したもので代用も可能です

台所の水漏れが原因で起こりうるトラブル

台所床やシンク下部分から水漏れが発生すると、二次被害を引き起こす可能性も高くなってきます。そのようなケースでは、水漏れのための修繕費用だけでなく、高い工事費用がかかってくることも想定されます。では、考えられる二次被害について紹介していきましょう。
■高額な水道費
水漏れが続いてしまうと、水を無駄にしてしまうのはもちろんのこと、水道費が大きく跳ね上がってしまいます。早めの対処を心がけておきましょう。
■黒かびの発生
シンク下部分から水漏れが起きると、シンク下収納スペースに湿気が充満してしまい、そのまま放置してしまうと収納スペース内部全体が「黒かび」でいっぱいになってしまいます。

黒かびが進行すると、シンクやコンロが一つになっているシステムキッチンの場合は、すべて取り替え工事が必要になってしまいます。
■階下への水漏れ侵出
マンションや戸建て2階以上において水漏れが発生すると、階下の天井付近に流れ出てしまうこともあります。そのような事態では、大規模修繕工事が必須になります。

排水口から水が逆流し、溢れ出てきてしまったら、バケツか桶などで水を受け止めて水浸しにならないように布タオルを敷き詰めて応急処置をしてから業者に問い合わせ依頼しましょう。
■賠償金請求
賃貸住宅のケースでは、住居人の過失で水漏れが引き起こされ、他人が住んでいる部屋にまで被害が及んでしまうと、水漏れを引き起こした住居人が改修の義務責任を負うことになってしまい、同時に損害賠償金の支払い義務が発生します。

天井部や床下部分に水漏れ被害を与えてしまうと、場合によっては天井の板やクロスなどを張り替えなくてはならなくなるでしょう。

加えて、階下住居人の家具や衣類などを水浸しにしてしまうと、クリーニング費や修理費、賠償金を請求されてしまうこともあり得ます。したがって、水漏れを発見したら、直ちに応急の処置をして、業者に工事を頼みましょう。

台所の床が水浸しになってしまった際の応急処置

実際に台所の床が水浸しになってしまっていたら、慌ててしまいますよね。ですが、まずは、冷静に水漏れ被害を最小限度に抑えるための応急処置をしていきましょう。

ここで、直ぐに実践できる水漏れ応急処置について紹介していきます。
■止水栓を停止する
どこで水漏れが起こっているかわからなくても、まずは止水栓を停止しましょう。それが、非常に重要です。蛇口からの流水が止まらなかったり、シンク下の給水管部分からずっと水が漏れていたりといったときも、止水栓を停止していればひとまず安心です。
■元栓を止める
止水栓を見つけられないときには自宅全体の水道元栓を閉めることで、水漏れを止めることができます。

家中の水道が使用できなくなってしまいますので、元栓を閉めた後は、止水栓を見つけて閉めた後、元栓をまた開けておきましょう。
■新聞紙や布などを床に敷く
水漏れを止めたあとも、一度床に溢れてしまった水は放置するわけにいきません。

床やシンク下収納ゾーンに収納している物への被害を少しでも軽くするため、新聞紙や布、タオルなどを敷き、吸水させて漏れてしまった水の処置をしておくのが大切です。

応急処置後は出来るだけ早く水漏れ修理業者に連絡しよう!

台所の床下浸水になってしまう程の水漏れは、自力で対処するには、ハードルが高すぎるかもしれません。

そのような場合、早急に水道業者に連絡するようにしましょう。そのような緊急トラブル時には、即日対応してくれる専門業者は全国各地域にありますので、安心して問い合わせをしましょう。

まとめ

この記事では、水漏れ時のリアルな対処方法について解説してきました。住んでから長い年月が経過すれば水漏れが起こる可能性が非常に高くなります。水漏れの原因と対処法があらかじめ分かっていれば、いざという時に冷静になって対処することができるのではないでしょうか。自分で普段からケアできることはしておき、数年ごと定期的に修理業者に相談するのが、得策なのかもしれません。

とくしま水道職人 0120-492-315

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