キッチンの臭いが気になる方におすすめの対処法をご紹介

水のコラム

2021年07月22日キッチンのトラブル

臭いの原因は排水口にある

キッチンで悪臭が発生した場合、そのほとんどの発生源は排水口周りです。しかし排水口の周りにはさまざまなパーツがあり、原因箇所によって対処法も異なります。ここではよくある悪臭の原因と、その発生箇所をご紹介します。ぜひこの記事を参考にして悪臭を取り除き、清潔な状態を保ってください。

ゴミ受けが原因の場合

排水口にゴミが直接流れてしまうとつまりの原因になってしまうため、キッチンにはゴミ受けが設置されています。このゴミ受けは、キッチンを使用するたびに都度掃除していますでしょうか。調理段階で発生した生ゴミや油、さらには食べ残しなどをキッチンに流したまま放置していると、ぬめりとなって悪臭を放ちます。また、雑菌が繁殖し衛生的にも良くなく、放置したままだとゴミが腐敗してしまうこともあります。

ゴミ受けに頑固な汚れが付いている場合は、重曹とクエン酸水を使った掃除方法がおすすめです。まず、水200mlに対してクエン酸5mlの割合でクエン酸水を作っておきましょう。100円均一ショップなどで購入できるスプレーボトルに入れて常備しておくと便利です。

ゴミ受けに溜まったゴミを取り除いたら、重曹を満遍なくゴミ受けに振りかけてください。その後クエン酸水を吹きかけると泡が立つので、その状態で30分程放置します。あとは歯ブラシなどで擦ることで汚れとともに臭いも落とせます。

一度きれいにできたら、その後は毎日のお手入れを欠かさず行って清潔に保ちましょう。毎日のお手入れ程度でしたら、ゴミ受けに溜まったゴミを都度捨てて、市販の洗剤をスポンジにつけて軽く擦る程度で十分です。

排水トラップが原因の場合

ゴミ受けを外すとお椀型のパーツが確認できますが、これは排水トラップといいます。排水管の上に被せて、封水とともに下水からの臭いを防ぐ役割のパーツです。この排水トラップがずれていると、下水からの臭いがあがってきてしまいます。きちんと排水管を覆うように設置されているか確認し、ずれている場合は設置し直してください。

また、きちんと設置しているのに臭いが漏れている場合は、排水トラップ自体が汚れて悪臭を放っているか破損している可能性が考えられます。一度取り外して表面を確認してみてください。汚れが付いている場合は表面を洗い流し、頑固なこびりつきがある場合は重曹とクエン酸水を使ってきれいに落としましょう。

ヒビや破損が確認できた場合は、ホームセンターなどで新品の排水トラップを購入して交換してください。キッチンごとに排水トラップは設置できるサイズが異なるので、必ず現在使用しているものと同じタイプの商品を購入しましょう。

封水が原因の場合

排水管の周りには封水という水が常に溜まっており、排水トラップと合わせることで下水からの臭いを防ぐ役割があります。しかし長期間キッチンを使用していないと、封水が蒸発してなくなり、封水自体が腐ってしまうこともあり得ます。こういった場合はキッチンの水を一定量流すことで解消できます。キッチンをまったく使わない期間でも、1日に一度は水を流すようにしましょう。

排水管の汚れが原因の場合

排水管は普段から中の様子を直接見られないので、なかなか汚れが蓄積していることに気付けません。また手も届かないので掃除もしづらく、悪臭などで気づいた時には限界まで汚れが溜まっていたなんてことも多いです。

排水管の掃除にはパイプユニッシュなどの専用の洗剤を使用することがおすすめです。しかし大変強力な洗剤なので、窓を開け換気扇を回すなどして空気の循環を行いながら使用してください。そして直接手に洗剤が触れないように、ゴム手袋などをしてから使用しましょう。また、他の洗剤と混ぜてしまうと有毒のガスを発生させる危険性があります。決して他の洗剤と同時に使用しないでください。

排水パイプと塩ビ管が原因の場合

シンクの下では床下に続く塩ビ管と排水パイプが接続されていますが、この2本の接続部に隙間が生じてしまうとそこから臭いが漏れてしまいます。接続部分のナットを指で軽く触ってみて、簡単に回せてしまう場合は緩んでいる証拠です。隙間が空いている可能性があるので、レンチを使って閉め直しましょう。

ただし、この時にきつく閉め過ぎてしまうと排水パイプと塩ビ管のどちらかを傷つけてしまう可能性があります。そうなるとパイプ自体を交換する必要があるため、あまりきつく閉め過ぎないように注意しましょう。