水のコラム

赤カビは、なぜお風呂場に出てくる?効果的な対処法を紹介

2021年06月20日  お風呂のメンテナンス

洗い場の隅やシャンプーボトルの裏などにできやすいヌルヌルとした汚れは「赤カビ」といい、「ピンクヌメリ」とも呼ばれています。
繁殖力が強い菌で掃除してもまたすぐ発生してしまって、困っている方も多いでしょう。
赤カビについて理解し正しく掃除することで、効率よくきれいにすることができます。

ここでは、赤カビと黒カビの違い、赤カビが発生する原因、効果的な掃除方法などを詳しく紹介します。

赤カビと黒カビの特徴を知ろう

“カビ”にはいくつか種類がありますが、お風呂場で発生するのは主に「赤カビ」と「黒カビ」の2種類です。
それぞれの性質や特徴を知って、2つの違いを理解することで、対処法や掃除方法が見えてきます。

・赤カビの正体は酵母菌
赤カビと呼ばれる汚れは「ロドトルラ」という酵母菌の一種で、実はカビではありません。
毒性はありませんが、放置するのは衛生面で良くありませんし、黒カビの発生にも繋がります。

シャンプーやボディソープなどのボトルの裏に発生することが多いですが、これはロドトルラの性質として水分だけで増殖できるからです。
繫殖力も非常に高く、こまめに正しい方法で除去しないと、一気に広範囲に広がってしまいます。

・黒カビの特徴
お風呂場でよく発生する黒ずみの正体は「黒カビ」で、正式には「クラドスポリウム」と呼ばれるカビの一種です。
湿気が溜まりやすい場所に発生するので、お風呂場だけでなく洗面所や洗濯機、壁、天井、エアコンの中など、家中で繁殖します。
黒カビ自体に毒性はありませんが、体内に入り込むとアレルギーの原因になり、さまざまな症状を引き起こすこともあります。

赤カビが発生しやすい条件

お風呂場を掃除していても、気づいたら赤カビが発生しているということもあります。
赤カビは、黒カビよりも繁殖力が強く厄介です。
赤カビの発生条件を確認しておくことで、赤カビを防ぐ方法も見えてくるでしょう。

・高温多湿の場所を好む
赤カビの正体である酵母菌のロドトルラは空気中に存在するので、水分があれば菌を増やすことができます。
水回りで多く見られますが、特に浴室に発生しやすいのは、そこがロドトルラにとって増殖しやすい条件が整っているからです。

ロドトルラは、25~30℃で増殖しやすく、湿気が高いと空気中に含まれる水分量も多くなるので成長しやすくなります。
入浴後のお風呂場は、ロドトルラが成長するための条件に当てはまるので、赤カビが繁殖しやすい環境と言えるのです。

・汚れを除去しても菌が残る
赤カビはお風呂場のさまざまな場所に発生しますが、ブラシで磨けば落とすことができます。
しかし、それは目で確認できる汚れを取り除いただけで、赤カビ自体はまだ残っており再び増殖してしまいます。
石鹸カスや皮脂汚れなど赤カビにとってのエサが豊富に存在するお風呂場では、菌まで確実に死滅させないと増殖を繰り返してしまうのです。

赤カビを徹底除去する方法
掃除してもすぐにまた生えてしまう赤カビを徹底的に除去するには、重曹の力をかりて掃除していきましょう。

・重曹の成分が赤カビに効く
酸性の汚れである赤カビは、アルカリ性の場所では生きることはできません。
そのため、アルカリ性の性質のある重曹は、赤カビにとって天敵といって良いでしょう。
また、重曹は菌の繁殖を抑えるだけでなく、汚れに絡みやすく細かい菌までしっかりと取り除くこともできます

・重曹を使った赤カビの掃除方法
赤カビの掃除には重曹を粉のまま使えば良いので、掃除の負担も少ないです。
その方法は、赤カビのある部分や発生しやすいところをシャワーで濡らし、そこに重曹を振りかけます。
数分間放置してブラシでこすり洗いし、シャワーで水洗いするだけです。

赤カビが天井や壁にできている場合は、重曹に水を少量混ぜてペースト状にし、パックして放置するときれいになります。
また、スポンジに重曹を振りかけてこすり洗いするのも有効です。

赤カビの再発を予防するには?

赤カビ掃除に重曹を用いることで、赤カビの原因となる菌まで除去することができます。
しかし、少しでも菌が残っていると、赤カビがまた生えてきてしまいます。
それに、赤カビの原因であるロドトルラは常に空気中を漂っているので、掃除だけで完全に繁殖を防ぐことは難しいです。

お風呂場を赤カビから守り清潔な状態を保つには、日ごろから除菌を心がけることが大切です。
そこでおすすめなのが「重曹煮沸水」です。
作り方は、水500mlと重曹大さじ3杯を鍋に入れて沸かします。
沸騰したら火を止めてよく冷まし、スプレーボトルに入れます。
これを赤カビができやすい部分に吹きかけて、汚れが浮き上がったら取り除きシャワーで軽く水洗いします。

重曹は加熱することによってアルカリパワーを高めることができるので、高い除菌効果を得られます。
また、重曹煮沸水を作っておけば手軽に除菌できるので、多めに作っておくと良いでしょう。
ドラッグストアには、防カビ剤もたくさん売られていますが、重曹は天然由来の成分なので、安心して使うことができます。

自分で対処できない汚れは専門業者に相談

頑固な赤カビの特徴や正しい掃除方法、発生させないための予防法などについて取り上げました。
赤カビをしっかり対策せずに放っておくと、簡単には落とせない頑固な汚れになってしまいます。
見つけたらすぐに対処しましょう。

もし、自分では対処できないほどひどい汚れになってしまったら、水回りのプロに相談すると良いです。
水のサポート徳島は、徳島市を中心として阿南市、鳴門市など徳島県内の水回りのさまざまなトラブルに対応しています。

24時間体制で修理のご依頼を受け付けており、365日年中無休で駆けつけます。
無料の出張見積もりサービスも行っておりますので、困った時はお気軽にお問い合わせください。

とくしま水道職人 0120-492-315

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