お風呂の悪臭の原因とは？悪臭対策もご紹介

水のコラム

2021年03月21日お風呂のトラブル

お風呂の中の腐敗臭の原因は？

お風呂に入っていると腐敗臭やカビ臭さ、下水の臭いが漂ってくることはありませんか。特に夏場に感じられる方が多いです。

この場合、どのようなことが原因で起こっているのでしょうか。
そもそも浴室は、高温多湿の環境になりやすいのでカビも好みやすい環境ですし、汚れも溜まりやすいので換気が十分に必要な場所となります。
常時換気扇をまわしたり定期的に浴室の窓を開けるようにしましょう。

排水トラップが異常を起こしている

腐敗臭や下水からの不快な臭いが漂ってくる場合は、排水トラップが異常をきたしている可能性があります。
もともと排水トラップの役割は、封水筒と呼ばれる太いカップのような筒が付いており、これが取り付けられていることで排水口に水を溜めて下水から臭ってくる臭いを防いだり虫の侵入を防いだりという役割があります。

稀にこの封水筒がズレていたり、うまく固定されていなかったりすることで排水トラップがうまく機能しておらずに排水口に水をためることができず、嫌な臭いが漂ってくることがあります。

排水トラップは、古い浴室の場合、金属製のものが使われているケースもあります。
金属製のものは腐食することでより劣化がひどくなりやすいので腐食が進んでいる場合はパーツを取り替えると良いでしょう。

排水口に汚れが蓄積している

また、排水口は私たちの皮脂、髪の毛、石けんカスやシャンプーなどといったものが流れていきこれらが汚れを蓄積してさらにはカビを発生する源となりますので、定期的な掃除も有効です。

トラップの内側まできれいに中性洗剤を使って、スポンジや歯ブラシなどで掃除すると良いでしょう。
また、お風呂用の中性洗剤がない場合も水まわりなどのお掃除に最適な重曹とクエン酸もしくはお酢を利用すると便利です。
料理などにも使える重曹とお酢はぜひ活用されることをおすすめします。

まず、ある程度排水口の周りについたカビや髪の毛などの汚れを歯ブラシやスポンジで取り除いたら、排水口に1カップほど重曹を振りかけ、その後クエン酸水もしくはお酢を1カップ入れます。
（クエン酸水は1カップの水に小さじ1程度のクエン酸を混ぜて作ります。）重曹とクエン酸またはお酢をかけあわせることで泡が発生し、これによって汚れやヌメリを除去でいます。そのまま30分弱放置しましょう。
その後さらに歯ブラシなどで汚れをきれいにしたら、水を大量に流しましょう。
重曹は皮脂汚れ、ヌメリを除去する効果があり、さらにクエン酸やお酢には殺菌校化と消臭効果がありますので、W使いすることで市販のパイプクリーナーのような効果が得られます。

風呂釜や追い焚き配管

風呂釜や追い焚き配管からも意外に悪臭を引き起こすケースがあります。
単身ではなく家族で暮らしている世帯なら、恐らく毎日のように使っているであろう機能に追い焚き機能があるでしょう。
この追い焚き機能は浴槽の中に入ったお湯を給湯器で吸い上げて温めてから浴槽にさらに戻すというシステムになっているため、既に誰かが入浴した浴槽のお湯には皮脂やブドウ球菌や大腸菌、サルモネラ菌などの雑菌が風呂釜・追い焚き配管の中に入り込んでしまいます。
これが蓄積することで臭いを引き起こしてしまうのです。

風呂釜や追い焚き配管は、市販でも販売されている専用の風呂釜洗浄剤と冷めた残り湯を浴槽の中に入れて、追い焚き機能を使って3分程度追い焚きをし、循環してから10分ほど放置して後は排水します。

換気扇に付着したカビ

カビ臭い臭いがするのは、排水口だけじゃありません。
排水口を掃除してもまだ臭うという場合は、浴室の換気扇にカビが生えている可能性があります。
換気扇には湿気を帯びたホコリがたまりやすい場所であるため、カビが生えやすいのが特徴です。
換気扇のカビは、ただカビ臭いだけではなく、カビが浴室に撒き散らされてしまうリスクがあるために健康にもよくありません。

ホコリ自体も蓄積することで換気の効率が悪くなる可能性もありますし、24時間常時換気している場合は、汚れていることで電気代が通常よりもアップしてしまいます。
換気扇を掃除するには、まずスイッチを切ってからブレーカーを落として安全な環境で行うようにしてください。
化粧パネルを外してから、浴室用中性洗剤を使って掃除をします。
ファンの部分は、洗剤を布に付けて拭き取り、さらに水に濡らした布で拭いておくだけで良いでしょう。
水拭きする際は洗剤が残らないように気をつけます。最後に乾拭きをして完了です。