水のコラム

大雨で給湯器が動かない?浸水したときの対処法とやってはいけないこと【水道職人:プロ】

2026年08月13日 (更新日:2026年08月13日)   給湯器のトラブル


基本的に屋外に設置されることの多い給湯器ですが、もともと雨に濡れることを想定してつくられており、多少の雨風で壊れることはまずありません。
とはいえ、内部に電子部品を抱えた精密機器であることに変わりはなく、台風や豪雨のあとにはお湯が出なくなったり、表示が消えたりといった不調が起きることもあります。
 
厄介なのは、しばらく乾かせば自然に元に戻るケースと、そのまま電源を入れてしまうと危険なケースが、見た目からはほとんど区別できないところ。
とりあえず動かしてみようと電源を入れてしまう前に、今の状態が安全なのかを見極めておく必要があります。
 
そこで今回のコラムでは、大雨のあとに給湯器が動かなくなる原因や、浸水が疑われるときの対処法などについてわかりやすく整理して解説します。

大雨や台風のあとに給湯器が動かなくなる原因


雨のあとに給湯器が止まった場合、考えられる原因はおおむね次の4つです。

吸排気口から雨水が入り込む

給湯器は燃焼のために外の空気を取り込み、排気を外へ出す構造になっています。
横なぐりの雨が続くと、この吸排気口から内部へ水が吹き込むことがあり、それが原因で点火装置がうまく働かず、安全装置が作動して運転が止まってしまうことも。
この場合は機器が乾けば自然に復帰することがほとんどですので、天候が落ち着いてから改めて様子を見てみてください。

安全装置が正常に働いている

エラーコードが表示されて止まっているようであれば、故障というよりは、給湯器が異常を検知して自ら停止しているサインだと考えてください。
表示されたコードは原因を特定するための手がかりになりますので、問い合わせ前に控えておくと、その後のやりとりがスムーズに進みます。

停電や漏電ブレーカーの作動

雷をともなうような荒れた天候の場合、停電や瞬間的な電圧の低下によってリモコンや本体の表示が消えてしまうこともまれにあります。
また給湯器の周辺が濡れたことで漏電ブレーカーが落ちている可能性も考えられるため、まずは分電盤を確認してみましょう。
 
ただしブレーカーが落ちていた場合、そのまますぐに上げ直すのは避けてください。
どこかで漏電している可能性がありますので、その原因を確かめないまま通電させるのは非常に危険です

本体が浸水している

もっとも注意が必要なのがこのケース。
給湯器の設置位置まで水が上がってきたり、周囲が冠水してしまうような状況では、内部の電子部品にまで水が入り込んでいる可能性が非常に高いです。
外から見るかぎり異常がなさそうでも、そのまま電源を入れるのは危険ですので、慎重にその後の対応を判断する必要があります。
 
ちなみに、雨など天候とは関係なくお湯が出ないケースについては、以下の記事にて取り上げていますので、あわせてご覧ください。
 
(関連記事:給湯器からお湯が出ない!原因と対処法を徹底解説

給湯器が浸水したときにやってはいけないこと


給湯器の内部には、点火装置や制御基板といった電子部品が組み込まれています。
水が入り込んだまま電気を通すと、漏電やショートを起こして感電や発火につながるおそれがあるため非常に危険です
また内部に入りこんだ水分は、外から見ても判断がつかないことがほとんど。
表面が乾いていても中は濡れたまま、といった状態は十分にありえます。
 
浸水した可能性がある給湯器に対して、特に避けたいのが次の4つの行為です。

  • 電源を入れて動作を確認する
  • ドライヤーの温風などで乾かす
  • カバーを外して内部を拭く
  • ガスの元栓を開けたままにする

こうした行為を自己判断で行うのは、基本的に避けてください
なかでも危険なのが、動くかどうか確かめようとして電源を入れてしまうことです。
給湯器の状況を確認したい気持ちは分かりますが、感電や発火のリスクが非常に高いため、注意が必要です
電源プラグを抜くか、給湯器につながるブレーカーを落とし、電気が流れない状態にしておきましょう。
特に周囲がまだ濡れているようなら、プラグには手を触れず、ブレーカー側で対応するのが安全です。
 
乾かす作業や内部の掃除についても、自分で手を出すのは避けておくのが無難でしょう。
給湯器の分解は資格を持った専門の作業者が必要で、むやみに触れると別の不具合や被害を招きかねません。
 
またガスについても、元栓かガスメーターのバルブを閉めておくと安心です。
浸水の影響で給湯器本体が動いたり傾いたりしていると、接続されている配管などに力がかかり、ガス漏れなどの二次被害につながる可能性があります。
万が一ガスの臭いがするようなら、窓を開けるなど換気したうえで、契約中のガス会社へただちに連絡してください

浸水・水漏れが起きたときの連絡先と流れ


給湯器関連のトラブルは、状況によって連絡すべき相手も変わります。
どこへ問い合わせればいいのか迷ってパニックになってしまわないよう、あらかじめ整理しておきましょう。

ガスの臭いがする場合

給湯器周辺でガス漏れが懸念される場合は、契約しているガス会社への連絡が最優先です。
都市ガスなら供給エリアのガス事業者、プロパンガスなら契約中の販売店などに連絡してください。
緊急時の受付窓口は24時間対応になっているところがほとんどです。

本体の故障が疑われる場合

給湯器自体の故障が疑われる場合は、メーカーの修理受付窓口か、もしくは設置してもらった業者へ連絡してみましょう。
リモコンなどに表示されたエラーコードがあればメモしておき、いつどんな状況で使えなくなったのかを伝えると、話がスムーズに進むはずです。
 
ただ、一度浸水してしまった給湯器は、部品を取り替えたとしても不具合が再発する可能性が残るため、修理ではなく交換をすすめられるケースも多いです。
費用面も考慮しつつ、慎重に検討してみてください。

給湯器の配管から水が漏れている場合

給湯器から漏水している場合は、基本的に水道業者の担当領域になります。
まずは、給水管や給湯管の接続部分から水が出続けているようなら、給水バルブを閉めて水を止めておきましょう。
バルブは基本的に給湯器近くに設置されていることが多いので、一度探してみてください。
ただし見当たらない場合や感電の危険性がある場合には、無理に実施する必要はありません。
ご自身の安全を第一に動くよう心掛けてください。
 
またその場合、水道メーターボックス内の止水栓を閉めることになりますが、こちらは家全体の水が使えなくなってしまいます
水漏れの量が少なく、バケツなどで受けられる程度であれば、無理に自己判断せずに専門業者の到着を待つという判断もありです。

賃貸住宅にお住まいの場合

賃貸住宅にお住まいの場合は、いずれのケースでも管理会社や大家さんへまずは連絡してください。
給湯器は建物に付属する設備ですので、災害や経年劣化による故障であれば、修理や交換の費用は基本的に貸主の負担になります。
自分で業者を手配してしまうと、その費用が自己負担になることもあるので、先に一報を入れておき、判断を仰ぐのが確実です。

給湯器を雨や浸水から守るためにできること


給湯器は一度でも水に浸かってしまうと、交換対応になることが多く、費用もそれなりにかかります。
設置場所や日ごろのちょっとした心掛けで防げる部分があるなら、先に手を打っておいて損はないでしょう。

設置場所を見直すのが最も確実

浸水対策として最も確実なのは、給湯器そのものを高い位置に移すことです。
特にハザードマップで浸水想定区域に入っている地域にお住まいの方などは検討してみても良いかもしれません。
想定される浸水の深さより上に本体が来るよう、架台などでかさ上げしたり、壁掛けタイプに変えてしまうという手もあります。
 
ただ給湯器の設置には、燃えやすいものとの距離や排気の向きなど、細かいルールが設定されています。
位置を変えるとなれば配管の引き直し作業なども必要ですので、基本的には専門業者へ依頼するようにしてください。

自作の雨よけカバーは逆に危険も

雨から守ろうと、自分でカバーや屋根をつけたくなる方もいるかもしれません。
ただし給湯器の仕組み上、基本的に避けた方が良いでしょう。
 
給湯器は空気を取り込んで燃やし、排気を外へ出しています。
カバーなどで囲ってしまうとその流れがふさがれ、不完全燃焼を起こすおそれも……。
そのまま一酸化炭素中毒につながる危険もあり、実際に事故が起きたというケースも少なくありません。
どうしても風雨の吹き込みが気になるようなら、メーカー純正の配管カバーや、その機種に対応した防雨グッズを選んでみてください。

台風が近づいてきたら

大雨が来ると分かっている場合、いくつか自分でできる対策もあります。
まず、給湯器の周りに物を置いている場合は、できるだけ片付けておきましょう。
強風で飛ばされたものが本体にぶつかったり、水の流れをせき止めて浸水を招いたりすることがあります。
その際、吸排気口のあたりに落ち葉やゴミが溜まっていないかも、ついでに見ておくと安心です。
 
また、位置的に浸水しそうな状況であれば、事前に電源プラグを抜いたりガスの元栓を閉めておくことで、後々の被害をある程度減らすことができるかもしれません。
とはいえ、身の安全がなにより優先ですので、危ないと感じる場合は給湯器のことは後回しにして、まずは自分の身の安全を確保するよう徹してください。

大雨のあとは、給湯器の状態を確かめるところから

給湯器が止まってしまっても、原因が雨水の吹き込みや安全装置の作動などであれば、そのまま乾くまで待つだけで元に戻ることがほとんどでしょう。
判断が必要になるのは、本体が水に浸かった可能性がある場合。
動くかどうか試したくなるところですが、まずは電源を落としてから、それぞれの窓口に相談するようにしてください。
 
給湯器自体の交換や、給水管・給湯管からの水漏れトラブルであれば、水道業者の出番です。
わたしたち「とくしま水道職人」は徳島市鳴門市をはじめ、県内全域にベテランのスタッフが待機しており、年中無休でご相談を受付けています。
 
大雨のあとで何がどうなっているのか分からない、といった段階でも構いません。
状況をお伺いし、適切な対応をご案内いたします。
お見積もりは無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。

とくしま水道職人 0120-492-315

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