水のコラム

トイレタンクの掃除方法を徹底解説!放置リスクと正しいお手入れのコツ

2025年11月26日  トイレ

トイレタンクの内部は普段目にすることが少ないため、掃除を後回しにしがちな場所です。しかし、タンク内部は常に水が溜まっているため湿度が高く、カビや水垢が繁殖しやすい環境になっています。

定期的な掃除を怠ると、悪臭や水漏れ、部品の故障といったトラブルにつながる恐れがあります。本記事では、トイレタンクの役割から掃除方法、注意点まで詳しく解説します。

トイレタンクとは?役割と仕組みを知ろう

トイレタンクは便器の後ろに設置されている貯水部分で、トイレを流すために必要な水を蓄えています。タンク内部にはいくつかの部品が組み込まれており、それぞれが連動してトイレの給水・排水をコントロールしています。

掃除の前に、タンクの役割と内部構造を理解しておくことで、安全かつ効果的なお手入れができます。

トイレタンクが果たす重要な役割

トイレタンクは、レバーを回すと一定量の水を便器へ流す仕組みを担っています。タンクがなければ、便器内の汚物を十分に流すことができません。

タンク内部には常に水が溜められており、レバー操作に応じて排水弁が開き、便器へ一気に水が流れ込みます。水を流し終えると、給水弁が作動して再びタンク内に水が供給され、次の使用に備えます。

この一連の動作により、トイレは清潔で快適に使用できる状態を保っています。タンク内部が汚れていると、流れる水自体が汚染され、便器の黒ずみや悪臭の原因となるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

タンク内部の主な部品と働き

タンク内部には、主に浮き球(ボールタップ)、ゴムフロート(フラッパー弁)、レバー、給水管、オーバーフロー管などの部品が備わっています。

浮き球は水位を感知し、タンク内の水が一定の高さに達すると給水を自動的に止める役割を果たします。ゴムフロートは排水口を塞ぐ栓のような部品で、レバーを回すとこの弁が開いて水が流れる仕組みです。

オーバーフロー管は、万が一給水が止まらなくなった場合に水があふれ出ないよう、余分な水を便器へ逃がす安全装置として機能します。これらの部品が正常に動作することで、トイレは安定して使用できます。

部品に汚れが付着すると動きが悪くなり、水漏れや給水不良といったトラブルを招く恐れがあります。

トイレタンクを掃除しないとどうなる?起こり得るトラブル

トイレタンクの掃除を長期間怠ると、さまざまなトラブルが発生します。見えない場所だからといって放置すると、衛生面だけでなく経済面でも大きな負担となる可能性があります。

ここでは、掃除を怠った場合に起こり得る具体的なトラブルについて解説します。

悪臭やカビが発生する原因

タンク内部は湿度が高く、温度変化が少ない環境です。特に夏場は水温が20~35℃程度に上昇しやすく、カビにとって繁殖しやすい条件が整います。

水道水に含まれるミネラル分が固まった水垢や、湿気を好む黒カビ、ピンクヌメリ(赤カビ)がタンク内壁や部品に付着し、時間の経過とともに蓄積していきます。

これらの汚れを放置すると、タンク内の水にもカビや雑菌が混じり、トイレ全体に悪臭が広がります。便器を掃除しても臭いが取れない場合、タンク内部の汚れが原因になっていることが多いです。

また、水を流すたびにカビが便器内へ広がり、便器の黒ずみ汚れを悪化させる要因にもなります。換気をしても消えない独特のカビ臭が発生することもあり、快適なトイレ環境を損ねてしまいます。

水の流れが悪くなり、トイレが使いづらくなる

タンク内部に水垢や汚れが蓄積すると、浮き球やゴムフロートなどの部品の動きが悪くなります。その結果、水が十分に出なくなったり、流れる勢いが弱くなったりする症状が現れます。

「最近トイレを流すと勢いが弱い」「タンクに水が溜まるのに時間がかかる」といった症状がある場合、タンク内部の汚れによる機能低下が疑われます。

この状態を放置すると、さらに症状が悪化し、最悪の場合は水が全く流れなくなることもあります。日常的にトイレが使用できなくなると、生活に大きな支障をきたすため、早めの対処が必要です。

定期的な掃除によってタンク内部を清潔に保つことで、こうした不具合を未然に防ぐことができます。

水漏れによる水道代の増加

タンク内部の汚れがゴム栓に付着してしっかりと閉まらなくなると、チョロチョロと水が流れ続けて止まらない状態になることがあります。

この状態を放置すると、水道代が大幅に増加する恐れがあります。東京都水道局の試算によれば、直径1mmの糸のような水漏れを1ヶ月放置しただけで、約2,000円もの水道料金増になるとされています(出典:東京都水道局)。

軽微な水漏れでも1ヶ月で0.9~3㎥(数百~1,000円相当)の水が無駄になるという報告もあり、流れっぱなしの状態では1日で3,000円以上、1週間で24,000円以上に達する試算もあります。

このように、水漏れは放置すると家計への打撃にもつながるため、異変に気づいたら早めに対処することが大切です。少しでも水の流れる音が聞こえる場合は、タンク内部を確認しましょう。

部品の故障で修理費用がかさむ

汚れの放置によってタンク内部の金属部品が腐食したり、ゴムパッキン類がカビや洗剤成分で劣化したりすると、本格的な故障に至る可能性があります。

部品の劣化が進むと、タンク内部の修理や交換が必要となり、場合によってはタンク自体の脱着作業を伴う大掛かりな修理になることもあります。

専門のクリーニング業者にタンク内の清掃を依頼する場合、費用は5,000~15,000円程度が相場です。一方、汚れ放置が原因で故障した場合の修理費用は数万円規模に及ぶことも珍しくありません。

小さな不調の段階でこまめに掃除・点検して対処することで、大きな出費を防ぐことができます。「いつかやろう」と先延ばしにせず、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

自分でできるトイレタンクの掃除方法

トイレタンクの掃除は、適切な手順と道具を用意すれば、一般家庭でも自分で行うことができます。ここでは、手軽にできる簡易清掃と、本格的な念入り清掃の2つの方法を紹介します。

無理のない範囲で継続的にお手入れすることで、清潔なトイレ環境を保つことができます。

【月1回の簡単お手入れ】洗浄剤を使う方法

忙しい方でも続けやすい手軽な掃除方法として、市販のトイレタンク用洗浄剤を活用する方法があります。タンクのフタを開けずに投入でき、つけ置きするだけで汚れを分解・除菌してくれる便利なアイテムです。

使い方は簡単で、洗浄剤をタンクの手洗い口または直接タンク内に投入し、商品に記載されている時間だけ放置します。その後、通常通り水を流すだけで、タンク内に付着した汚れやヌメリが洗い流されます。

洗浄剤はホームセンターやドラッグストアで300~1,000円程度で購入できます。常時設置するタイプと、掃除時に都度使うタイプがあるため、用途に応じて選びましょう。

月に1回程度のペースで使用すれば、手間をかけずに清潔な状態を維持できます。ただし、長時間放置しすぎると部品を傷める原因になるため、使用方法は必ず守ってください。

【3〜6ヶ月に1回の本格掃除】タンクを開けて洗う方法

タンク内部が黒カビで汚れている場合や、長く掃除していなかった場合は、タンクのフタを開けて内部までしっかり洗浄する必要があります。

まず、タンク横や下にあるマイナスドライバー用の止水栓を時計回りに閉め、一度トイレのレバーを回してタンク内の水を流し切ります。次に、手洗い管が付いたタイプのフタは、ホースに注意しながら真上に持ち上げて外します。

フタは陶器製で重いため、落として割らないよう慎重に扱いましょう。機種によっては内部にプラスチックの中蓋がある場合もあるため、それも外して内部を露出させます。

中性洗剤をタンク内側の壁や部品にスプレーし、柄付きスポンジや歯ブラシを使って隅々まで汚れをこすり落とします。こびりついた頑固な水垢には、研磨剤入りクレンザーをスポンジにつけて軽く磨くと効果的です。

洗浄が終わったら、バケツやペットボトルに水を汲み、タンク内にざっと水を注いで洗剤を洗い流します。洗剤が残っていると後々汚れの再付着を招くため、念入りにすすいでください。

最後に、中蓋とフタを元に戻し、止水栓を反時計回りに開けて給水を再開します。タンクに水が溜まったら試しに1回流し、正常に水が流れるか、水漏れがないかを必ず確認しましょう。

掃除に必要な道具と洗剤

簡易清掃にはタンク専用洗浄剤のみで十分ですが、本格掃除の場合はいくつかの道具を準備する必要があります。

工具類としては、マイナスドライバー(止水栓用)、ゴム手袋、雑巾または古タオルを用意します。洗浄用品は、中性洗剤、クリームクレンザー、柄付きスポンジまたはブラシ、使い古しの歯ブラシ、小さなバケツまたは500mlペットボトルがあると便利です。

黒カビがひどい場合は、泡タイプの塩素系漂白剤を使うと効果的ですが、使用には注意が必要です。カビ部分に吹きかけて5分程度放置した後、必ずしっかりと水で洗い流してください。

これらの道具は、後述するホームセンターで手軽に揃えることができます。一度揃えておけば、定期的な掃除に繰り返し使用できます。

掃除の際に注意すべきポイント

トイレタンクの掃除では、使用する洗剤の選択に注意が必要です。タンク内部には金属やゴム部品があるため、強い酸性洗剤や塩素系漂白剤の使用は慎重に行わなければなりません。

クエン酸は水垢に効果的ですが、タンクの器具を傷める可能性があるため、使用はフタ部分のみに留めましょう。塩素系漂白剤は黒カビには即効性がありますが、タンク内部で長時間使うと金属腐食やゴム劣化を招きます。

専門サイトでも「タンク内の部品を傷める可能性があるため、塩素系漂白剤の使用は避けましょう」と明記されています。やむを得ず使用する場合は、カビ部分へのスポット使用に留め、必ず短時間で洗い流してください。

また、タンク内には浮き球・レバー・鎖・バルブなど繊細なパーツがあります。これらを力任せに扱ったり、無闇に分解したりしないことが大切です。

特に古いトイレでは部品が劣化しているため、ちょっとした力でも破損する恐れがあります。掃除中はぶつけたり曲げたりしないよう慎重に扱い、万一不具合を発見したら無理に触らず専門業者に相談しましょう。

さらに、絶対にやってはいけないNG行為があります。強酸・強塩素の直接使用、部品の強引な分解や改造、混合洗剤の使用(塩素系×酸性は有毒ガス発生)、確認不足のまま作業を終えることは厳禁です。

作業終了後は必ず給水・排水の動作確認を行い、水が止まらない・漏れるなどのトラブルがないかチェックしてください。

徳島県内で掃除用品が買えるホームセンター

トイレタンクの掃除やメンテナンスに必要な道具や洗剤は、身近なホームセンターで幅広く入手できます。徳島県内には大型ホームセンターが複数あり、トイレ用の洗剤・ブラシ類から補修部品まで豊富に揃っています。

ここでは、徳島県内の代表的なホームセンターを3店舗紹介します。

コーナン徳島藍住店

住所:徳島県板野郡藍住町住吉千鳥ケ浜87番地2

営業時間:7:00~21:00

資材館・生活館・園芸・ペット・インテリアなど多彩なコーナーがあり、トイレ掃除用品はもちろんDIY関連の商品が何でも揃います。100円ショップのダイソーコーナーもあり、店員の対応も親切で専門知識が豊富だと評判です。

DCM万代店

住所:徳島県徳島市万代町6丁目3番地

営業時間:9:30~20:00

洗浄剤・ブラシ・補修部品(ボールタップやフロート弁など)も扱っており、知識豊富なスタッフが相談に乗ってくれます。重い商品を出口まで運ぶサービスもあり、顧客満足度の高い店舗です。

ホームプラザナフコ鳴門店

住所:徳島県鳴門市里浦町粟津西開168-1

営業時間:8:00~20:00

日用品・工具・自転車・キャンプ用品など幅広い品揃えで、ネジや洗剤など消耗品も豊富です。タンク洗浄剤各種、サンポール、スクラビングバブルなどの除菌クリーナーが一通り揃います。ポイントカードも利用でき、お得に買い物ができます。

いずれの店舗も朝早くから夜まで長時間営業しており、広い駐車場を備えているため、車で気軽に立ち寄ることができます。専門知識を持ったスタッフがいるため、「この部品に合う工具はどれか」といった相談もしやすく、必要な物をすぐに揃えられます。

トイレタンクのトラブルは「とくしま水道職人」にお任せ

トイレタンクの掃除や修理が自分で対応できない場合は、信頼できる水道修理業者に依頼するのが安心です。

当社「とくしま水道職人」は、徳島県全域で水回りの修理・メンテナンスを行う水道局指定工事店です。24時間365日体制で受付対応しており、年中無休で、年末年始やお盆でもサービスを提供しています。最短30分から1時間ほどで現地へ訪問し、トラブルを迅速に解決いたします。

作業前には詳細な見積もりを提示し、お客様が納得した上で修理を開始する明確な料金体系を採用しています。現金・クレジットカード・銀行振込み、QRコード決済、コンビニ支払いなど、さまざまな支払い方法を選択できるため、急なトラブルでも安心です。

専門の技術者が最新の技術で適切な修理を行い、トイレタンクからの水漏れ修理やタンク内部品の交換、排水管高圧洗浄まで幅広く対応しています。

トイレタンクの掃除中に不具合を発見した場合や、自分では対応できないトラブルが発生した際は、お気軽にご相談ください。徳島県全域のお客様に、迅速かつ丁寧なサービスをお届けいたします。

とくしま水道職人 0120-492-315

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