水のコラム

水を大切にする暮らし方┃今日からできる5つのアクション【水道職人:公式】

2025年05月23日  その他


地球上に存在する水のうち、私たちが飲料水や生活用水として使える水はわずか0.01%程度しかないと言われています。
一見豊富に思える水資源も、世界的には枯渇や汚染のリスクが高まっているのが現状です。
 
そんな中、日々の生活の中で水資源を守るために、私たち一人ひとりができることはたくさんあります。
 
今回は、身近な行動から広がる水の守り方についてご紹介します。
 

アクション①水資源が抱える現代の課題


私たちの生活に欠かせない水ですが、その供給源は決して無限ではありません。
地球上の水のうち、海水が約97.5%を占めており、淡水はわずか2.5%です。
さらにその大半が氷河や地下深くに存在し、実際に使える水は非常に限られています。
 
人口増加や都市化が進む現代において、水の需要はますます高まっています。
一方で、気候変動による干ばつや異常気象、水源の汚染、農業や工業による過剰取水などにより、水不足の問題が世界中で深刻化しています。
 
日本では水が比較的豊富に思えるかもしれませんが、水道インフラの老朽化や局地的な水不足、水源地の環境破壊など、課題は少なくはありません。
 
水不足の現状を知ることが、水資源を保護するためにはとても重要なのです。
参考:世界の水資源┃国土交通省
 

アクション②私たちができる節水行動


水資源を守る第一歩は、日常生活の中で無駄を減らすことです。
ご家庭で取り組める節水の工夫はたくさんあります。
 
たとえば、シャワーの使用時間を1分短縮するだけで、約12リットルもの水を節約できるのです。
歯みがき中に水を出しっぱなしにしない、洗い物の際はため洗いを心がけるなど、小さなことの積み重ねが大きな効果を生みます。
 
トイレの流し方にも注意が必要です。
節水型トイレへの交換や、大・小のレバーの使い分けだけでも大きな節水につながります。
 
洗濯機や食器洗い機も、まとめて使うようにすると水と電力の両方を節約できます。
 
また、雨水を貯めて庭木の水やりに使う「雨水タンク」の設置や、使用済みの水を再利用する「グレイウォーター」の活用も、これからの時代に求められる取り組みの一つです。
 

アクション③水を汚さないという視点


水を大切にするということは、使う量を減らすだけではありません。
きれいな状態を保つことも、水資源を守るうえで欠かせない考え方です。
 
たとえば、台所で油を流しに捨てると、下水管や浄化槽、最終的には河川・海に悪影響を与えます。
使い終わった油は紙に吸わせて燃えるゴミに出す、または油凝固剤などを使って固めて処理しましょう。
 
洗剤や漂白剤も、必要以上に使わないことが大切です。
合成洗剤の代わりに、重曹やクエン酸などの環境にやさしい洗浄剤を選ぶのも良い方法です。
 
庭の手入れをする際に、農薬や化学肥料を過剰に使うと、雨で流されて地下水や河川を汚染する恐れがあります。
環境負荷の少ない資材を選んだり、雨の日は利用を避けたりするなど、意識することで水資源の保護につながります。
 

アクション④地域とともに取り組む水環境の保護


水資源を守るには、個人の努力だけではなく、地域全体の協力も必要です。
地域の河川や湖の清掃活動に参加したり、地元の水源に関するイベントや学習会に顔を出すのも良い行動です。
 
また、近年では「流域思考」という考え方も注目されています。
これは、河川や水系を一つのまとまりとして捉え、上流から下流までをつなぐ生態系や、人々の暮らしを総合的に考えるというものです。
 
たとえば、山林の保水力が低下すると下流の水不足や、土砂災害につながることがあります。
地域の森林整備や湿地の保全活動に参加することも、間接的に水資源を守ることにつながるのです。
 
ご自分で保全活動を探すのが難しいという場合には、学校や企業が主催する環境教育のプログラムに参加することもおすすめです。
水道局や自治体のホームページでは、水の大切さや節水の取り組みに関する情報が多く提供されています。
子どもたちへの教育として、ご家庭で一緒に調べたり、水について話し合うことも、未来への投資になります。
 

アクション⑤水資源を守る意識を日常に根付かせよう


水は命の源であり、生活の基本です。
その重要性を知っていても、便利な日常の中ではつい無意識に大量の水を使ってしまいます。
 
私たちにできることは、毎日の小さな習慣を見直し、少しずつでも水を大切にする意識を日常に根づかせることです。
節水グッズを取り入れたり、環境に配慮した洗剤を選んだり、ご家庭で水の使い方について話したりすることで、習慣の見直しに近づきます。
 
そうした積み重ねが、地域全体、さらには地球規模の水環境の改善へとつながっていくのです。
 
水道の蛇口から出る透明な水は、決して当たり前ではありません。
その背後には、水資源の保護に励まれる方や、水道インフラを維持する方など、多くの方の努力があります。
感謝の気持ちを持って、これからの未来にきれいな水を残すための行動を始めましょう。
 

一滴の水から始める環境保全


水資源の保護は、環境問題の中でも、とくに私たちの生活に直結しています。
 
1992年に開催された「リオ地球サミット」では、「世界海洋デー」が提唱され、2008年の国連総会で、6月8日を世界海洋デーとすることが決定しました。
世界規模で、水資源の重要性を理解することと、海洋環境を保護するための意識向上が求められているのです。
 
自分一人の行動では大した影響がないと思うかもしれませんが、一人ひとりが意識改善することが、水資源を保護するためにはとても大切なことなのです。
今日からできる一滴の努力が、未来の水を守る力になります。
 
私たちの手で、次の世代にも安心して使える水環境を届けていきましょう。
 
参考:世界海洋デー(6月8日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介┃PR TIMES

とくしま水道職人 0120-492-315

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