水のコラム

カランや配管の水漏れ原因とは?修理や対処方法を場所ごとに紹介

2023年05月31日  水回り

カランや配管部分から水漏れするケースは多くあります。浴室や洗面台など各所で問題の原因と対処の仕方も変わってきます。

しかし、体験してみないとわからない部分も多いのではないでしょうか。今回は、未経験の方にとってもわかりやすい水漏れ原因の見つけ方や修理、対処方法を解説します。

カランや配管の水漏れを見つけた際の確認事項

カランや配管箇所から水漏れを見つけた場合は、慌ててしまうこともあるでしょう。以下、問題の被害を小さくするためにすることを紹介します。

止水栓をしめる
カランや給水管部分から水漏れしているとき、ひとまず止水栓を閉めます。止水栓とはその名の通り水を停止するための栓のことです。止水栓は、浴室や洗面所などのカランごとに設置されています。

洗面所の場合は洗面台の下のところ、台所だと流しの下に設置されている場合が多いです。シャワーのケースは壁面部から出た配管箇所の根元近くに設置されることがほとんどでしょう。

止水栓はハンドルがつく工具を使わないタイプや、マイナスドライバーを使うタイプがあります。中にはスパナのような特別な工具を使う種類もあるので、問題が起こる前から確かめておいて、必要となる工具を準備しておくことをおすすめします。

もし止水栓が見つからない場合は、元栓を止めるというのも手段の一つです。元栓とは、家全体の水の分配を開け閉めするために外に設けられている栓です。玄関近辺などの、水色をしたプラスチックや金属製の四角いカバーの下のところに元栓があります。

ただ、元栓を止めると全部の水の分配が停止してしまいます。注意しましょう。元栓にはハンドルパーツがつくので、止水栓を回せないときにも元栓を閉めることで事態の悪化を避けましょう。

止水栓や元栓で水の分配を停止することで、一時カランが使えなくなりますが、応急処置として水漏れを止められます。水漏れが続くと、床面や壁面が腐るなどのダメージが広がり、家電や家具が損傷の原因となります。

集合住宅では、階下のフロアにダメージが及ぶと弁償問題になるといった、大きな事態にもなりかねません。水漏れした分を含め水道料金を請求されると、いつもより高い料金がかかってきます。不要な水資源のなくなりが、環境へのストレスを高めるのも問題です。

修理を依頼するにしても、水漏れが続くことに焦ってしまい専門業者の選び方を間違えることが危険につながります。専門業者によっては、平均相場よりも高い修理料金を提示される場合があるので、依頼する専門業者を吟味する時間をもつ必要があります。

ボロ雑巾でダメージを小さくする
水漏れが発生したときの対処として、床面や壁面部が濡れた状態のままにしないことが重要です。ボロ雑巾で飛散した水を拭き取って事態の深刻化を避けましょう。水分量が多いときはボロ雑巾に染み込ませた水をバケツにあけて、吸収作業を繰り返しすることが効果的です。

水濡れをそのままにすると、いろいろな問題のもとになります。床・壁材に付いた水気をそのままにするとカビ菌が生まれ、腐りが進みます。異臭や黒カビ菌が壁・床面にあると、気分よくありません。

カビ菌が生まれると、見た目がきついだけでなく人体にも悪影響です。カビ菌から飛び散った胞子は、アレルギーや肺炎、気管支炎といった病気の原因になってしまうのです。

床材が腐ると、床面が波打ってしまい歩きづらくなります。転倒事故も招いてしまうでしょう。住宅の強さが低くなり、シロアリが住みやすい環境が作られると、より家が多大な被害を受けるかもしれません。大きな傷のある建物は、資産的価値も低くなります。

集合住宅では床面に溜まった水をそのままにしてしまうと大問題になり得ます。上の階に住む場合、自室内の床下は階下の住人にとっての天井です。床面に溜まった水が天井部から染み出し家具や家電類、に大被害を与えると、下の階の住居生活に支障をきたします。

水漏れを引き起こした本人も大変ですが、近所の住人との問題になれば、時間やお金の損害は増加するでしょう。

場所ごとの水漏れ原因

浴室から水漏れする原因
浴室で水漏れするときの原因の中には、給水管やホース箇所の傷み、パッキンの摩耗、つなぎ目のナット部分の緩み、カランやシャワーヘッド箇所の老朽化が考えられます。

浴室の場合は、使う際に部屋全体が濡れる場合が多いので、少しの水漏れを使っている最中に確かめるのは困難かもしれません。手入れするときは浴室を完全に乾燥させてから、濡れているところをふき取り、水漏れしていないかチェックしましょう。

カランを閉めていてもポタリポタリと水が止まらないケースは、ケレップといわれるカラン内にあるパッキンパーツの傷みや、バルブカートリッジの故障、つなぎ目のナット箇所の緩み、パッキンパーツ周りに固形物や水アカがあることが考えられます。

洗面台から水漏れする原因
洗面所や洗面台で水漏れしやすいところは、カラン自体や給水管・排水管のつなぎ目がメインです。その原因は、パッキンパーツの老朽化、カランや配管の傷み、つなぎ目のナットのゆるみなどが考えられます。

また排水方面は樹脂製のホースがほとんどで、壊れているケースはホース丸ごとの取り替えが必要になることもあるでしょう。水漏れ場所を見つけるとき、上述の問題が発生しやすいところに注目して手入れしてください。

場所ごとの水漏れ対策と解消方法

浴室から水漏れした場合の対策・解消方法
浴室の水漏れ原因につながりやすいシャワーヘッド・シャワーホースの老朽化・損壊については、簡単に取り替え修理ができます。ナットで設置されているときはモンキーレンチといった道具が必要ですが、ほとんどは手動型のネジで留められています。

シャワーホースについては水栓とシャワーヘッドの両方にあった製品を選ぶのはもちろんのこと、従来と同じか、使い道に適した長さの商品を選びましょう。ナットつなぎ目の水漏れのケースは、増し締めや一旦分解してパッキンパーツやシール材を取り替えるのが効果的です。

カランを取り替え・再びつなげるときは、一部分のつなぎ目にシールテープを使う必要があります。パッキン取り替えだけの箇所に比べてシールテープの貼り付け作業は難しいので、配管修理作業に慣れた人が作業するのがいいでしょう。

浴室を清掃する際は、洗剤をすすぐためにシャワーを使用することが多いでしょう。そのとき、離れたところに水をふりかけようとして強引に引っ張ると、ホース部分やつなぎ目にストレスが及び、故障や老朽化を引き起こす場合があります。

シャワーで届きづらいところには桶で水をかけるようにするといった、工夫が必要です。注意して使いましょう。

洗面台から水漏れした際の対処と解消方法
洗面台の排水ホースが破損したときは、樹脂製だと工具いらずで取り替えできるものもあります。各つなぎ目からの水漏れは、ナットの増し締め処置やパッキンパーツの取り替えを実践しましょう。

あらかじめ止水栓を閉め、ナット部分に無理な力を与えないよう注意して作業してください。普段から洗面台の水漏れを防止するには、カランに不必要な力を与えないことが大事です。

古くなったカランはミネラル成分が固まって、ハンドルの開け閉め動作に力がいるものもあるでしょう。しかし、強引に閉めすぎないことやハンドルが回転していく方向以外の力が加わらないように注意しましょう。

自分でできないときは専門業者に相談

水道のパーツ取り替えは確実な技術が必要であり、「説明書通り作業したのにつなぎ目からの漏れが直らない」といったことはよくあります。

また、工具を購入するためには費用・時間がかかります。経験がある人にとってはさほど負担がなくても、未経験の人には工具・パーツを見つけるのも一苦労です。無理に作業するより業者に依頼することをおすすめします。

まとめ

水道各所にはそれぞれに適した対処と解消法があります。今回の内容をぜひ参考に作業してみてください。

とくしま水道職人 0120-492-315

とくしま水道職人 0120-492-315