水のコラム
アラウーノから変な音が?温水洗浄便座で発生する故障の対処法
アラウーノから変な音が?温水洗浄便座で発生する故障の対処法
アラウーノは、タンクレストイレの一種です。
スタイリッシュで便利な機能から人気を集めていますが、まれに聞こえる異音が気になる方もいるようです。
機械音は多少仕方がない面もありますが、明らかな異音が聞こえている場合、対処が必要になります。
ここでは、アラウーノから聞こえる音の聞き分け方と、対処法を解説します。
アラウーノから聞こえる音の見分け方
まずは音で異常の発生を判断する方法を身に付けましょう。
購入時から聞こえている音は問題ない
異常の見極め方として、購入してから聞こえてくる音は問題ありません。
音の中には「ゴロゴロ」「ジー」「ブオーン」など、センサーの反応音などに比べると大きめな音が含まれていますが、どれもモーター音や脱臭機能が作動した音です。
購入時から聞こえている音、特に何かしらの機能が働いているときの音は、問題ありません。
機能上発する音は、大きめでも気にする必要はないと思っておきましょう。
明らかな異音・金属音は修理の必要あり
では、異常が発生している音とはどのような音なのでしょうか。
購入時にはしなかった音や、金属音が該当します。
具体的には、以下のような音です。
・キーン
・ガリガリ
・カチッカチッ
金属同士がすり合う音や、今までの作動音とは違う高い音が聞こえたとき、高確率で異常が発生しています。
該当する場合は、この後解説する対処法を取りましょう。
異音がしているときの対処方法
異音が発生しているときは、異音が本当にトイレやその機能から聞こえているのか確かめる必要があります。
また、別の症状がないかも調べることも大切です。
異音がしているときの異常を見極める方法も覚えておきましょう。
ほかの人にも音を聞いてもらう
異音が気になったときは、まずはほかの人にも異音を確認してもらいましょう。
確認してもらう方法はとても簡単です。
家族などに、聞こえている異音を伝え、トイレを使うときに音が気になるか確認してもらいましょう。
ほかの人もおかしいという場合、異常が発生している可能性が高くなります。
ほかの症状がないか確認する
故障による症状は、異音だけではありません。
水漏れや脱臭機能の低下など、ほかの症状が出ていることもあります。
音以外に症状が出ていないか確認しましょう。
トイレの周りを調べたり、温水洗浄便座の機能を使ったりしてください。
しばらく様子を見る
音やほかの症状を確認しても異常が発生しているか分からない場合は、しばらく様子を見ましょう。
ウォシュレットやオール電化のタンクレストイレなどの電化製品は、電源をいったん切ると発生していた不具合や異常が直ることがあります。
気になる音がしたら、一旦電源を切り、その後同じ異常が発生するか様子を見てください。
電源を切っても異常が改善されないなら、修理や交換を検討しましょう。
故障の可能性が高い場合は業者へ連絡する
アラウーノをはじめとした温水洗浄便座には、電子部品が多数含まれています。
安全かつ確実に修理するには、専門的な知識や技術が必要です。
調べた結果、故障により異音が発生している可能性が高いときは、業者へ修理を依頼しましょう。
安全のため、修理が終わるまではトイレを使用しないようにしてください。
臭いも気になるならフィルター詰まりが原因の可能性がある
原因を調べたとき、異音のほかに臭いが気になるなどの症状がある場合、フィルター詰まりが原因かもしれません。
アラウーノをはじめとしたウォシュレット付きのトイレには、臭いを取り除く脱臭機能が搭載されています。
臭いを吸着するフィルターを挟んでトイレ内の空気を循環させることで、臭いを抑える仕組みです。
このフィルターが詰まると、異音が発生することがあります。
フィルター詰まりは掃除すれば改善できます。
該当する場合は、フィルターの状態を確認しましょう。
また、ノズルの動きが遅い・水圧が弱いなどの異常がある場合は、止水栓につけられた給水フィルターが詰まっている可能性が高いです。
こちらも掃除すれば改善できます。
心当たりがあるときは、フィルターの掃除を行ってください。
フィルター掃除のやり方
異音の原因がフィルターなら、掃除をすれば改善できます。
掃除は古歯ブラシだけあればいつでもできる簡単な作業です。
掃除のやり方を解説するので、異音の改善や普段のメンテナンスにお役立てください。
アラウーノの電源をいったん切る
まずは掃除中にほかの機能が作動しないようにするために、電源を一回切ります。
アラウーノはトイレとウォシュレット機能がひとつになっている一体型のため、電源を切らなくても掃除はできますが、誤作動などが怖いなら切っておいた方が安心です。
なお、取り付け型のウォシュレットの中には、電源を切らないと脱臭フィルターを取り外せないタイプもあります。
この場合は、コンセントを抜かないと次の作業に取りかかれません。
自宅のトイレごとに適切な対応をしましょう。
フィルターを外すか引き出す
電源を切ったら、フィルターを取り外します。
アラウーノはフィルターにつまみがついており、これを持ちながら引き抜けば掃除ができます。
取り外しはできないため、ご注意ください。
取り付け式のウォシュレットについている脱臭フィルターは、電源を切った後取り外しボタンを押しながらフィルターを引っ張ると取り出せます。
アラウーノと違い、完全に取り外せる仕組みです。
取り外したら掃除しましょう。
古歯ブラシで汚れを落とす
フィルターを引き出すか取り外したら、古歯ブラシでフィルターをこすって汚れを落としてください。
フィルターの下にティッシュなどを引いておくと、ゴミがその下に落ちるので、後片付けの手間がかかりません。
フィルターは柔らかいので、こすり洗いするときは枠などを曲げないようご注意ください。
曲がってしまうと元に戻せなくなる場合があります。
フィルターをしまいスイッチを入れる
フィルターをきれいにしたら、もとの位置に戻しましょう。
きちんとフィルターを設置したら、アラウーノの電源を入れてきちんと動くか確認します。
異音が改善され、ほかの異常も発生していなければ、作業は完了です。
ちなみに、給水フィルターも、作業自体はほとんど同じです。
止水栓につながっているため、栓を閉める必要がありますが、汚れを落とす過程は変わりません。
脱臭フィルターをきれいにするなら、給水フィルターも一緒にきれいにしてしまいましょう。
アラウーノをはじめとした一体型トイレやウォシュレットは、フィルター掃除をしているだけでも、機能を長持ちさせられます。
一体型トイレやウォシュレットを長持ちさせたいなら、トイレ掃除と一緒にフィルター掃除もする習慣を身に付けましょう。
まとめ
アラウーノはウォシュレットなどの機能が一体になったタンクレストイレです。
複数の機能が搭載されているため、センサー音やモーター音などがします。
これらは正常に動いている以上発生する音のため、修理などは必要ありません。
しかし、センサー音やモーター音よりも高い音が出ている場合や、ガリガリなどの金属音が聞こえる場合は、修理しなくてはなりません。
音がどこから出ているのか、ほかの異常は発生していないかを見極め、業者へ修理を依頼しましょう。
なお、脱臭フィルターや給水フィルターが原因の場合は、掃除すれば改善できます。
ファンの音などが気になるなら、一度掃除をしてから様子を見ましょう。