水のコラム

水道管が凍結してしまったら?対処法や凍結させないコツなども解説

2022年12月26日  水道管の凍結


寒い日朝起きると水道からお湯が出ないという経験があるかたもいるのではないでしょうか。それは水道管が寒さによって凍結してしまっているからです。水道管が凍結しているときに間違った対応をしてしまうと破損させてしまう恐れがあり危険です。

そこで今回は水道管が凍結してしまう状態、凍結してお湯が出ないときの対処方法、再発を防止するためのコツ、水道管が凍結してしまったときのNG行為について解説します。

水道管が凍結してしまう状態とは

冬の寒い日などには水道管が凍結してしまうことがあります。ここでは水道管が凍結してしまうとはどのような状態なのかを説明します。

一般的に水は0℃で凍ると言われています。しかし、水道管に関しては水が流れているということもあり、0℃では凍りにくくマイナス4℃で凍ると言われています。

最低気温が氷点下になるような地域ではマイナス4℃にいくことが度々あり、水道管が凍結してしまうというトラブルが発生してしまいます。水道管が凍結してしまうと、蛇口をひねっても水やお湯が出てこなくなり、一時的に水道が使用できなくなってしまいます。

しかし、実際にはマイナス4℃に達する前に凍結してしまうこともあります。凍結しやすい条件を3つご紹介します。

まずは方角や日当たりなどの場所です。水道管が建物の影となる日当たりの悪い場所や北側にある場合には凍結が起こりやすくなります。一般的にはマイナス4℃で凍結しますが、そのような環境の場合にはマイナス1℃程度が数日続くと凍結してしまうことがあります。

そして風当たりも重要な要因です。水道管が屋外で吹きさらしになるような状態であれば、マイナス4℃まで下がらなくても風によって温度が下がりやすいため凍結してしまうことがあります。

そして、設置・使用状況です。水道管が保温対策されていなかったり、凍結対策がされていなかったりすると水道管の凍結が起こりやすくなります。

このように外気温がマイナス4℃まで下がらなくても条件や環境によってはすぐに凍結してしまうことを覚えておきましょう。

水道管が凍結してお湯が出ないときの対処法

では水道管が凍結してしまった場合どうすればよいのでしょうか。ここでは水道管が凍結してしまい、お湯が出てこない場合の対処法をご紹介します。

水栓の凍結状況を確認する
はじめに、蛇口をひねってみて水は出るけどお湯は出ないのか、水もお湯も出ないのかのどちらの状況なのかを確認してみてください。

もしも、水もお湯も両方とも出ないという場合には水道排水管の本体や水栓にトラブルが起こっているかもしれません。自分で対処するのは難しいので、この場合にはしばらく様子を見て回復しないようであれば、専門業者に修理依頼をしましょう。

水は出るけれどお湯が出ないという場合には給湯器の配管内が凍結していることが予想されます。給湯器の配管が凍結している場合には自分でも対処できます。

溶けるのを待つ
一番大切なことは凍ってしまった水道管が溶けるまで待つことです。凍ってしまっても給排水経路が破裂や破損していない場合には、溶ければ元通り使用できますので心配は不要です。

水道管は外気温が日中の気温まで上昇すれば自然に融解が進みます。そのため急ぎで水道を使用しなければならないという場合でなければしばらく何もせず溶けるのを待ちましょう。

タオルをかけて溶かす
水道を使いたいという場合や、水道管が溶けるまで待てないという方はタオルを使って効率よく溶かすとよいでしょう。

凍結部分にタオルや布をかぶせて50度程度のぬるま湯を準備して少しずつそのタオルや布部分にかけてみましょう。また、水道管が凍結していてぬるま湯自体作れないという場合には、ドライヤーの温風やカイロを当ててみてください。自然解凍を待つよりかは効率よく解凍できるでしょう。

再発を防止するコツ

水道管が凍結してしまうと水やお湯が出てこなくなり大変です。ここでは水道管の凍結の再発防止策について解説します。

配管カバーを巻く
排水管に配管カバーを巻くことで、配管の保護と保温をしてくれます。じつは排水管や給湯器を設置する工事において、業者の方が配管本体に保温材を巻いてくれていることがあります。

しかし、長年排水管を使用し続けているとその保温材は雨風や紫外線によって影響を受け、いずれボロボロになってしまいます。その状態になれば保温材は本来の効果を発揮できず、モロに外気を受けることとなり凍結してしまいます。

排水管を覆う配管カバーや保温材は一般的なホームセンターで購入可能です。作業自体も難しいものではないので、凍結することがある場合には一度やってみるとよいでしょう。

凍結防止ヒーターを設置する
給湯器の凍結防止を目的とした凍結防止ヒーターというものが販売されています。あまりメジャーな製品ではないかもしれませんが、一般的なホームセンターで購入可能です。

このヒーターは帯状になっており、その帯を排水管に巻き付けておくだけで温めてくれるため、非常に簡単で便利な商品です。

定期的に通水する
冬の寒い日にはお湯を使わない時間が長いほど排水管内に水が留まることになるため、凍結しやすい環境になります。もしも凍結が心配な場合には1時間に1回程度お湯を少し出して排水管内の水の流れを作るようにしましょう。

また、夜間は1時間に1回流すのは面倒ですので、少し出したままにしておくことも有効的です。とはいえ、数時間出しっぱなしにしておくことはあまり良いことではないため、どうしても翌朝急いで使いたいという場合のみにするようにしましょう。

水道管が凍結したときのNG行為

水道管が凍結してしまう環境や凍結してしまったときの対処方法をご紹介しました。実は水道管が凍結してしまったときにやってしまいがちなNG行為があります。ここでは水道管が凍結したときのNG行為について解説します。

熱湯をかけること
「水道管が凍結してしまったからとりあえず溶かしたい」という思いから熱湯をかけたくならないでしょうか。凍結した水道管に熱湯をかけることは絶対にやってはいけない行為です。

凍結した水道管に熱湯をかけると、水道管の温度が急激に上昇して水道管や蛇口や破裂してしまう恐れがあります。非常に危険ですし使えなくなってしまうため、早く溶かしたくても絶対にやらないようにしましょう。

ドライヤーで急激な温度変化を与えること
先ほど凍結した水道管への対処方法としてドライヤーを当てる方法をご紹介しました。しかし、ドライヤーを使用する際には注意も必要です、ドライヤーを近くから一点に当て続けると、排水管内の温度が急激に上昇してしまいます。これは、熱湯をかけたときの似たような状況になってしまい危険です。

ドライヤーを使用して効率よく溶かす場合には、ある程度の距離を保ち水道管を温めすぎないように気を付けましょう。また、気を付けていても万が一破裂させてしまった場合には速やかに専門業者に連絡して適切に対処してもらいましょう。

まとめ

水道管はおよそマイナス4度で凍結してしまいます。しかし、周囲の環境によってはそれよりも高い温度でも凍結する恐れがあります。

凍結してしまった場合には日中温度が上がり自然に溶けるのを待つのが最良の手段です。しかし、早く使いたい場合には適切に対処して効率よく溶かす必要があります。

最後にご紹介したNG行為をしてしまうと、排水管が破裂して使えなくなる恐れがあります。日ごろからできる対策をして、万が一のときにはご紹介した対処法を試してみましょう。

とくしま水道職人 0120-492-315

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