水のコラム
ユニットバスの交換費用はどのくらい?相場や費用別施工事例を紹介
ユニットバスを交換する際にいくらくらい必要になるのかご存知でしょうか。
ユニットバスを交換する際には、使用する方の年齢などを考えてオプションを考える必要があります。
今回はユニットバス交換の費用相場と詳しい内訳、工事事例、工事の際におさえておきたいポイントを詳しく解説します。
ユニットバスの交換費用相場
では最初に、ユニットバスの交換費用の相場についてご紹介していきます。
基本的にユニットバスの交換にかかる費用は、ユニットバス本体の商品代と工事費を合わせた費用である「基本費用」と「オプション費用」の2種類で構成されています。
リフォームについての情報サイト・リショップナビが2021年の5月に集計したデータによると、49万円以下が9%、50万~99万円が49%、100万~149万円が28%、150万~199万円が9%、200万~249万円が3%、250万円以上が2%という内訳になっています。
この分布からは基本的には相場として50万~150万円であることがわかるかと思います。
では、ここからはさらに詳しくユニットバスの交換に関する作業内容別の費用相場、工期を3つに分類してご紹介します。
まず1つ目にユニットバス全体の交換です。
この場合は費用相場としては50万~150万円、工期としては4日前後が多いようです。
続いて2つ目に在来浴室からユニットバスへの変更です。
こちらの場合には費用相場は65万~150万円、工期としては1週間前後になります。最後3つ目に「浴室の拡張・移動・増築」です。
こちらの場合の費用相場は75万~250万円とすこし幅が広くなっています。工期については拡張の場合が1週間から1カ月、移動・増築の場合には2週間から1カ月になります。
上でご紹介した金額は細かい作業内容や交換する環境によっても異なってきます。
また、断熱工事やシロアリ対策、ガスの工事など他の工事も伴うことがあり、それらによって価格は変化します。そのため、今の状況を整理し業者に依頼する際に見積もりをしてもらい、あらかじめ価格の検討をつけておきましょう。
ユニットバス交換の具体的な内訳は?
では続いてはユニットバス交換の際の具体的な内訳についてご紹介していきます。
今回は工事費用としておよそ75万円の工事を想定して具体的な費用の内訳をご紹介します。
大きく分けると仮設工事・商品代・工事費・その他の費用に分けられます。
仮設工事は共用部廊下や室内作業箇所養成などが含まれており、合計で1万円程度です。
商品代は実際の商品によって異なりますが、今回は【TOTO】WG Tタイプで紹介します。この場合は定価がおよそ90万円ですが、割引キャンペーンなどを使用して55%OFFの40万円程度になります。
商品によって価格帯は異なります。大手のTOTOやリクシルでは定価の40%から60%のように大幅割引を行っている場合が多くあるようです。工事の際には割引キャンペーン情報なども探してみるとよいでしょう。
工事費は既存ユニットバス解体撤去工事で3万8,000円、給排水工事で2万7,000円、電気ダクト工事で2万7,000円、新規ユニットバス組立工事で9万5,000円、入り口枠・袖壁復旧工事(枠材込み)で4万5,000円ほどになります。
工事費の合計価格としてはおよそ23万円程度になります。「こんなに金額がかかるなら工事はDIYで行いたい」と考えている方もいるでしょう。
しかし、ユニットバスの交換において、DIYはあまりお勧めできません。素人が交換を行うと後々水漏れが発生するなどの危険性があります。工事はしっかりと信頼できる業者に依頼しましょう。
その他の費用としては、現場管理費などの諸経費が工事費の8%として5万円程度、消費税が5万6,000円程度になります。細かく分けるとユニットバス交換の費用の内訳は以上のようになっています。
ユニットバスの費用別施工事例
ユニットバスの費用別工事例について具体的に3つのグレード別に分けてご紹介します。
既存のユニットバスをTOTOのマンションリモデル用ローグレードユニットバスに交換した場合、およそ50万円がかかります。
ミドルグレードのユニットバスに交換するとなると、75万円程度かかるでしょう。床と浴槽に断熱材を入れるため、工事期間は3日程度必要となります。寒い真冬でも浴槽が冷たくなることはなく、快適に入浴できます。また、ローグレードのユニットバスよりも高級感のあるデザインになっているのが特徴です。
ハイグレードのユニットバス交換では、工事費用は130万円程度がかかります。
TOTOサザナのハイグレードユニットバスに変更し、浴室テレビ・浴室暖房乾燥機・折れ戸から引き戸への変更・手すりをつけられます。
オプションとして取り付けたテレビで快適に入浴が可能なほか、暖房付き換気扇が設置されたため急な温度変化により発生するヒートショックを防止できます。
このようにグレードによって価格は違いますが、そのぶん機能面においても大きな違いが出てきます。
ユニットバスの交換で気を付けるポイント
ユニットバスの交換では、家族構成に合ったユニットバスを選ぶことが大切です。
具体的には親子で一緒に入浴することを想定するなら浴室全体を1.25坪以上の広さにする、お子さんが誤って水栓をひねってもお湯が出ない「チャイルドロック」を搭載するなどです。
それぞれの世代が利用しやすいようなオプションは各社準備しています。依頼する際に一度確認してみましょう。
また介護・バリアフリーのためにリフォームを行う場合には、手すりの設置や浴室の出入り口の段差、すべりにくい床材等に気を配りましょう。
また、高齢者で特に気をつけたいのが寒暖差によって発生するヒートショックです。ヒートショック防止には断熱材が非常に有効ですので、ぜひ導入を検討してください。
こういった介護対策に関しては各自治体からでる補助金を利用できます。
それぞれの地域で利用できる補助金制度についても調べておくとよいでしょう。
まとめ
今回はユニットバスの交換のときの相場、具体的な内訳、工事事例、ユニットバスの交換のときに気をつけたいポイントについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
ユニットバスの交換に関しては費用の価格帯が広くなっていました。しかし、その分グレードやオプションなどの選択肢が数多くあります。
そのため家族構成を考慮し必要な性能を検討することが重要です。インターネットで検索すると、工事事例が写真と共にたくさん出てきます。
さらに詳しく知りたい方は一度見てみるとよいでしょう。ユニットバスの交換を考えている方はぜひ参考にしてみてください。