トイレの床が水浸しになったときにやるべきこと

水のコラム

2021年04月24日トイレの水漏れ

トイレの床が水浸しになったらどう対処すべき？

トイレは、突然水漏れトラブルが起こりやすい場所です。
水が出ない状態で、反対に、水が溢れ出して慌てたという経験をされた方もいらっしゃることでしょう。
そのようなトイレのトラブルは、タンク内にある浮きゴムやオーバーフロー管などの部品の不良が原因の場合もあります。
本記事で、床に水漏れしたときの対処法、トイレ部品の交換などをご紹介いたします。

水漏れしたらすぐにやること

トイレから水が漏れ出したら、雑巾や古いタオルなどを床に広げて、すぐに水分を拭き取るようにしましょう。
便器やタンク内に水が残っている状態だと、水がどんどん流れ出していきますので、止水栓を止めた上で、中の水も抜いておくようにしてください。

その後は、水回り業者へ連絡して、水漏れのことを相談してみるとよいでしょう。
賃貸物件にお住まいの方は、床の水を拭き取った後すぐに、管理会社や大家へ連絡を入れるようにしてください。

床を張り替えるしかない場合も

トイレの水は、汚物が混じっているため、非常に不衛生です。
水が床に漏れてしまった時は、お掃除を十分に行った上で、消毒作業もやっておいたほうがよいでしょう。
浸水量が多かった場合には、床材がダメになっている可能性もあります。
その場合には、床材を丸ごと交換しなくてはなりません。
床からきしみ音がする場合には、大掛かりな工事が必要になることもありますので、リフォーム業者や水回り業者に相談してみるとよいでしょう。

万一の水漏れに備えて、トイレの床にはマットを敷いておくと安心です。
マットがあれば、尿の飛び散りなども防げるので、床の汚れ対策にもなります。

トイレの水が出ないときは？

レバーやボタンを押しても水が流れない場合には、内部の部品が破損している可能性が高いです。
トイレタンク内には、手洗い管、フィルター、ダイヤフラムなどたくさんの部品がつまっています。
これらの部品が壊れて位置がズレてしまうと、水が出なくなってしまうのです。
反対に、水がずっと出たままの状態になることもあります。
何かおかしいなと思った時には、トイレタンクの蓋を開けて内部を調べてみましょう。

トイレの水がずっと止まらない場合には

水が止まらない場合には、ボールタップと浮き球の状態を確認してみてください。
ボールタップや浮き球は、止水弁を開閉して、トイレタンクへ水を流す役割があります。
これらの部品に異常が起こると、止水弁が開いた状態となり、水がずっと流れた状態になってしまうのです。
また、フロートバルブやオーバーフロー管の故障によって、水が止まらなくなることもあります。
トイレタンクをのぞき込んでみても、原因が分からない場合には、水回りの業者を呼んで調べてもらったほうがよいでしょう。

部品の寿命は10年から15年程度

浮きゴム、フロートバルブなどのトイレの部品には、寿命があります。
寿命の期間については、トイレの使用状況によっても差がありますが、10年から15年程度が目安です。
長年部品の交換をしていない場合には、いつ壊れてもおかしくはないので、点検しておくことをおすすめします。

オーバーフロー管の交換方法

浮きゴム、ボールタップ、フロートバルブは、自力でも簡単に交換できます。
ただ、オーバーフロー管に関しては、少し手間がかかってしまいます。
トイレタンクも取り外さなくてはならないため、壊さないように慎重に作業するようにしてください。
自力で交換を行う場合には、一人で行わずに誰かに手伝ってもらうとよいでしょう。
オーバーフロー管交換手順は、以下の通りです。

1.最初に、止水栓を止めます。
作業がしやすいように、トイレタンク内の水も全部抜いておいてください。
2.次に、モンキーレンチを使って、給水管を取り外します。
3.ナットを緩めてトイレタンクを取り外したら、中にあるオーバーフロー管も取り外します。
4.新しいオーバーフロー管を取り付けたら、ナットを締めて固定してください。
5.最後に、水を流してみて、きちんと水が止まるかどうかテストしてみるとよいでしょう。